2010年09月30日

本日、投票締切日。


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投票用紙は塾員原簿登録の住所へ送付されます。
今回、投票用紙がお手元に届かなかった方は、塾員原簿の更新を塾員センターにてお願いします。

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みなさん、お元気ですか。
西富です。


夜が明けると10月1日。




卒業生評議員選挙の投票締切日です。


評議員選挙公式サイト(慶應義塾内)


10月1日に郵送必着となっているので、実質的には昨日9月30日が投票最終日でした。



応援してくださった全ての皆さまに感謝申し上げます。





評議員としての四年、そしてこの選挙戦を通じ、多くの方とお話をさせていただきました。


叱咤激励、温かいお言葉、ご指摘・ご要望、様々なお話をいただきました。





選挙戦では、同期をはじめとして、大先輩から卒業したての後輩まで、多くの方々にご支援いただきました。


本当にありがとうございました。




卒業生評議員選挙の開票は週明けの10月4日、

選挙管理委員会による当選者の確定が10月5日、

卒業生評議員選挙当選者の公示@塾監局前が10月6日、

となっています。



評議員全員の確定公示は10月31日となります。




週明けには、このブログを通じて結果をお知らせいたします。




改めて、本当にありがとうございました!







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2010年09月27日

残すところ、あと4日。


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投票用紙は塾員原簿登録の住所へ送付されます。
今回、投票用紙がお手元に届かなかった方は、塾員原簿の更新を塾員センターにてお願いします。

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【投票は、ぜひ「H-2:西富亮介」へお願いします】




お知り合いの塾員の方に私をご紹介いただける方は、こちらの「紹介パンフレット」をご活用ください。
(応援してくれる有志の方々に作成していただきました。(どうやら私が自分を紹介するとカタイらしく)





みなさん、お元気ですか。
西富です。





週が明け、いよいよ投票締め切りの10月1日(郵送必着)まで、残すところあと4日となりました。


評議員選挙公式サイト(慶應義塾内)



この四年間、「最も若い」評議員として、他の著名・多忙な評議員の方々とは違う、私なりの活動・貢献として、このブログを綴ってきました。




「慶應義塾は単に一所の学塾として自から甘んずるを得ず。其目的は我日本国中に於ける気品の泉源、智徳の模範たらんことを期し、之を実際にしては居家、 処世、立国の本旨を明にして、之を口に言ふのみにあらず、躬行実践、以て全社会の先導者たらんことを欲するものなり」




私が評議員に立候補した動機のひとつは、評議員会とはどのような組織なのか、誰がいるのか、どんなことをしているのか、といった、全塾員が選挙権を持つ仕組みだからこそ知らされるべき情報を広く提供していく、ということがありました。


幸いにして四年前、「次点繰り上げ当選」という形で思いがけず評議員に就任し、この「お勤め」に関わる様々な情報を、このブログを通して(文字にしきれない部分もありましたが)発信し続けてきました。


正直、どれぐらいの方に読んでいただけているのかは不明なわけですが、時間を経るにしたがって「読んでますよ」「そういうことだったんですね、初めて知りました」という声をかけていただくことも多くなり、自分の活動も何がしかの貢献が出来ているのだなと、実感する機会にも恵まれました。




しかし、私自身としては上記ばかりではなく、「世界の慶應義塾」(単に一所の学塾として自から甘んずるを得ず)として、様々なリーダー(全社会の先導者)を輩出する学塾として発展していくために、教育や研究の質の向上、そのために必要(と私が考える)経営や運営の質的向上といったことは、まだまだこれからの課題であると考えています。



学生数だけを一つ考えただけでも、現在は、大学学部の入学生は約6000名。
これは近年の18歳人口のピーク(91年が206万人)であった1990年代中盤から変わっていません。
しかし、学部入学生のターゲットである18歳人口は120万あまりで、最盛期の6割です。
この後は、ある程度18歳人口の減少が安定期を迎えるとはいえ、このままの人数で行くべきかどうか。
人数はこのままであっても、その構成は大半が日本人だけでよいのかどうか。


学費についても、入学金を減らし、「在籍基本料」などの制度も設けられたものの、「入学金」という制度を採り続けるかどうかも、「世界標準」という意味では、検討の余地があるかと思います。


運営のあり方についても、評議員会のあり方はもちろんのこと、学内組織(学部等)の運営や組織編制など、先達の知恵は生かしながら、自我作古の気概をもって取り組みべき課題はまだまだあると思います。




どの評議員選挙候補者の方が、どのような思いを持たれているのかは、私自身も存じ上げません。

しかし、どの候補者が評議員になるにせよ、全塾員の負託を受けた評議員として、立場を超えて、自らの明確な意思を発言などの形で示しながら、義塾がその目的を達成するために必要な貢献を行っていただきたいものです。




まだ投票されていない方がいらっしゃいましたら、ぜひ「H-2」と書いて投票いただくよう、何卒お願い申し上げます。






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2010年09月26日

インターネット三田会:オフ会


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みなさん、お元気ですか。
西富です。




昨日は、二ヶ月に一度の「インターネット三田会」のオフ会に出席するため、三田へ行ってきました。



昨日の東京は、お昼前までは台風の影響で、風も強く雨もぱらつく陽気でしたが、お昼ぐらいにはその雲も切れ、むしろ「台風一過」といった感じで、空は真っ青、空気はスッキリ。


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三田通りから見る東京タワーも、とても清々しい姿を見せていました。




インターネット三田会のオフ会の会場は、北館の中にある「ファカルティクラブ」。


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塾生の時には、なかなか足を踏み入れることのない場所でしたが、今では二ヶ月に一度は通って、定食を食べています(笑)。


オフ会には、毎回10名弱の塾員が集まり、ランチをしながら様々な話題を1〜2時間の時間で行っています。



このインターネット三田会は、サイトを見ていただければと思いますが、発信を始めたのは「1998年1月10日」です!



私が大学3年のとき。

時期的には、サークルのイベントが終わり、秋学期の試験と就職活動の準備に追われていた頃。

でも、その時期、まだインターネットはようやく普及しはじめで、その頃にインターネット上ではやくも「三田会」が発足していたのは、非常に先進的だと思いませんか?

しかも、月に一度は必ず「会報」がメルマガとして発行されているんです。

その熱意には頭が下がることしきりです。

オフ会に参加していても、義塾での過去について教えていただくことも多く、これまでの評議員としての活動にも大きな力となっていただいていました。







オフ会終了後は、いつものとおり「南校舎:進捗チェック」。


数日前にもご報告したばかりということもあり、実は「今日は別にいいかな?」と思っていたのですが、ふと工事現場を見上げると、先日とは違う意匠がチラリと見えたので、定点観測ポイントへ。



0925_03.jpg



新しい南校舎は、以前の南校舎が「2階以上は全て教室」だったのに対し、建物を「厚め」に作ったうえで、中央の階段&吹き抜けを挟んで左右で用途が違う建物になる予定です。

図書館サイド(中庭から見て左)が、教室。

演説館サイド(中庭から見て右)が、学食や交流ラウンジ、多目的ホール(未来先導館)などの多用途スペースになります。

未来先導館(仮称)を含む南校舎建て替え工事-計画概要-




以下の写真を見ていただければ分かるように、右側に「斜め」の鉄骨が。


これは、まさしく「多目的ホール(未来先導館:仮称)」のひな壇形式の客席部分の骨格。


0925_04.jpg


となると、下の床が5階部分、斜めの鉄骨部分が6階部分、左側に見える縦に伸びた鉄骨の高さが7階部分ということになるので、新しい南校舎の高さまで鉄骨は到達していることになります。


0925_05.jpg






秋の空の下、旧図書館が凛とした姿を見せていました。


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この後、久しぶりに上京してきた学生時代の友人と会い、昔話から今に至るまで、話に花を咲かせました・・・

最後にひとこと「選挙、頑張って」とバシッと激励されました!








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2010年09月23日

南校舎の進捗状況(9月21日現在)


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西富です。



先日の最後の評議員会(第32期第24回)への出席のため三田に行ったのですが、その際久しぶりに正門(南門)側から回って、南校舎の工事の進捗状況を確認してきました。



south_01.jpg



正面から見ると、だいぶ以前の南校舎のような様相を呈してきました。



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高さは新図書館の広いフロア(3階)とほぼ同じ高さになってきました。



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新しい南校舎は、真ん中を挟んで右と左で用途を変えることになっています。



south_04.jpg



向かって右側には、交流ラウンジや学生食堂、未来先導館(ホール、仮称)が入る予定になっています。



south_05.jpg



おそらく今は、ちょうど学生食堂のフロア、もしくは未来先導館のフロアを作っているところか、と。



south_06.jpg



今度の南校舎は、従来の南校舎より(中庭側から見ると)左に寄る(図書館側に)形となり、中庭側からも三田演説館が見通せる形になります。



south_07.jpg
南校舎:右側。



中庭から見ても、だいぶ上に伸びています。



south_08.jpg
中庭から南校舎を望む



できあがりのフロアプランについては、創立150年記念事業サイトに掲載されている計画概要をご覧ください。



未来先導館(仮称)を含む南校舎建て替え工事-計画概要-




いよいよ投票期間も、あと1週間あまりになりました!

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2010年09月22日

【出席】0922:平成22年度9月入学式(大学・大学院)


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西富です。



相変わらず、9月とは思えない暑さの中、今日、9月度の学部・大学院の入学式に出席してきました。



平成22年度9月入学式(学部・大学院)



キャンパスへは、工事中の南門(正門)からではなく、東門側から。



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式典日ということもあり、東館には塾旗が掲揚されています。



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いまや坂から階段になってしまった東館の下を潜って、キャンパスへ。



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今日は式典の日なので、当然塾監局の上にも塾旗がたなびいています。



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そして、いよいよ入学式が行われる西校舎ホールへ。



0922_05.jpg



式次第は
 開式
 学事報告  常任理事:長谷山彰
 式辞    塾長:清家篤
 教職員代表祝辞   総合政策学部:福井弘道
 新入生代表「入学の辞」  政策・メディア研究科修士課程1年
 塾歌斉唱
 閉式
と進みました。


秋入学は、
学部は、法学部総合政策学部環境情報学部の3学部、
大学院が、理工学研究科政策・メディア研究科システムデザイン・マネジメント研究科メディアデザイン研究科の4研究科、
それに、別科・日本語研修課程
が対象となっています。



塾長から、持続可能性への貢献や、知や徳を学ぶことを中心とした日英織り交ぜた祝辞に続き、


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デジタルアースプロジェクトを手がける、総合政策学部の福井弘道教授からも、日英織り交ぜた教職員代表祝辞がありました。


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大部分の日本の学生が4月に入学してくる中で、9月入学の人数自体は多くはないのですが、海外の教育課程の接続などを考えると、9月入学者を受け入れることが出来る体制を整備しておくことは重要です。


残念ながら学部は、法・総合・環境の3学部しか受入れがないのが残念な限りです。


三田に限っては法学部だけ・・・







それはそれとして、これで私の4年間にわたる評議員としての公務は終了です!

これまで四年間の長きにわたり、このブログを読み、支えていただいた皆様、ありがとうございました。



評議員としての任期は10月31日まで。

11月1日以降も「評議員」として引き続き勤められるかどうかは、あと10日余りを残すだけになった選挙の結果次第となります。









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2010年09月21日

【出席】0921:第32期第24回評議員会


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いよいよ、この日を迎えました。


第32期第24回評議員会。


2006年11月に「奇跡の繰り上げ当選」を遂げて以来、4年。


今任期中の最後の評議員会です。


0921_01.jpg


4年前、初めての評議員会の際には、どこに座ればよいのか、どう振舞えば良いのか、まさに「右も左も分からない」状態からのスタートでした。


ご支援・ご協力いただいた全ての方に支えられて、この4年間、一度も休むことなく皆勤することができました。(全評議員中、皆勤されている方は、私を含めて6名程度です)





いつもの時間に、いつものように旧図書館の大会議室へ向かうと、そこには次々と他の評議員の方々が車で到着されていました。


0921_02.jpg





今回の議題は、すでにプレスリリースが義塾から出ていますが、横浜市青葉区に計画している新しい一貫教育校についてを中心に、その他の議題が審議・議決されました。



慶應義塾は2013年に小学校を開設し、新しい小中高一貫教育の展開をめざします
《プレスリリース:慶應義塾:9月21日付》



プレスリリース:本文(PDFファイル)



当初、2007年11月に取得した青葉区の事業用地には当初「小中一貫校」を計画していましたが、リーマン・ショックを受けた財政事情の変化により、当初想定していた資金計画を変更せざるをえなくなりました。


様々な計画を修正(あるいは延期)する中で、たとえば日吉記念館などは「改築」から「耐震補強」に変更するなどしました。


そしてこの案件については、「同一地区での小中一貫」から「青葉区には小学校(名称未定)を設置+湘南藤沢中等部・高等部への接続による、小中高一貫」に計画を変更して進めることになりました。


この結論に至るまでには、かなりの喧々諤々の議論があったのですが(私が一度も発言・意見を発することなく二時間越えする会もありました・・・)、「長期的には一貫教育校の増設等も含め、さまざまな可能性が考えられますが」この形でプレスリリースを行うことになりました。




2006年11月の第32期第1回の評議員会の一つ目の議題は「共立薬科大学との合併について」でしたが、それに始まり、今日の第24回は「小学校新設」と、2008年の創立150年を挟んで大きな変革の時期の中で評議員を勤めさせていただくことが出来ました。


ただ、この変革を軌道に乗せ、具体的な果実を得ていくのは、まさにこれからです。


評議員会終了にあたっての福澤議長からの言葉として、「まさに義塾は変革期の時にあり、それを認識すべきである」との言葉は、非常に重たく感じました。


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これにて終了です。





さて、この11月、再びこの場に戻ってこれるかどうか。


全ては、今回の卒業生評議員選挙の結果にかかっています。


0921_04.jpg


再び、お目にかかることができるかどうか・・・






投票締め切りまで、あと10日あまり。


まだ投票していない方がいらっしゃいましたら、ぜひ「H-2」と書いて投票いただくよう、何卒お願い申し上げます。






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追記:

慶応、小中一貫校計画を縮小 小学校のみで13年度開設
《新聞記事:朝日新聞:9月21日付》


慶応の新付属校、小学校のみ横浜・青葉に開校へ
《新聞記事:読売新聞:9月21日付》


慶応、小中一貫やめ付属小のみ13年開校
《新聞記事:読売新聞:9月22日付》


青葉区に慶応小学校新設へ、2013年開校予定/横浜
《新聞記事:神奈川新聞:9月22日付》






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2010年09月19日

AO入試、辞めるその前に。


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西富です。



この連休を越えるといよいよ9月も下旬。

投票締切(必着)の10月1日まで10日あまりとなります。

まだ投票されていない方、是非投票をお願いします。





先日、以下のような新聞記事を見つけました。


AO入試「いい学生集まらぬ」 廃止・縮小の大学相次ぐ
《新聞記事:朝日新聞:9月13日付》



kokokara----------

学科試験を課さないAO入試を廃止したり、募集枠を縮小したりする大学が相次いでいる。AO入試は、少子化で大学同士の学生獲得競争が激化するなか急増してきたが、さほど受験勉強しなくても大学に入れるため、学力低下を招いているとの指摘もある。入学後、授業についていくのに四苦八苦する学生もおり、大学側の見直しに拍車をかけているようだ。

 大阪府立大は8月に2011年度入学者のAO入試を実施したが、今回、工学部の電子物理工学科と知能情報工学科で中止した。このため、同学部のAO入試での募集定員は5学科18人から3学科10人に減った。中止の理由は「AO入試は面接など学生を選考する手間がかかる。それに見合う受験生が質的にも量的にも集まらない」。

 9月8日までAO入試の出願を受け付けた鳥取大も工学部4学科のうち3学科で中止。募集定員は12人から5人に減少し、農学部でも18人を16人に減らした。福井大は教育地域科学部で11人から7人に。京都府立大は12年度入試からAO入試を全廃する。

 背景には、AO入試で入った新入生の学力不足がある。鳥取大は「学力面でつまずく懸念をぬぐえない」とする。同大学のAO入試は書類選考と面接、小論文など。合格者を対象に、03年から毎年11月に2泊3日の入学前合宿を開催して高校時代の学習内容のテストをしたり、パソコンを利用して弱点を克服するための課題を出したりしているが、「理系で専門分野を学ぶには相当な努力が必要な学生もいる」という。京都府立大は廃止の理由を「志願者が少なく、思ったほど個性的な人材が集まらない」と説明する。

 AO入試では、筆記試験を課さない大学が大半で、受験生の基礎学力を把握しづらいという。このため、金沢大理工学域は11年度、広島大工学部は12年度入試から、従来の面接や小論文による選考から、センター試験を課す方式に変更する。広島大は「学習意欲が高い学生は入学後に伸びる。確保する道を絶つのは惜しい」。

 見直しは私立大にも広がる。同志社大は11年度入試で文学部と心理学部で中止。文学部は書類と面接のみの選考から、論文と口頭試問を課す公募制推薦入試に切り替える。立命館大は、受験者にTOEIC550点以上を義務づけたり、学部ごとに独自の試験を課したりする。


■「一部で学力不足の生徒の入学手段」との指摘も

 文科省は5月、AO入試について、大学教育を受けるために必要な基礎学力があるか把握するよう国公私立大に通知。「大学独自の検査」「大学入試センター試験」「語学検定や資格」「高校時代の成績の評定平均値」のうち少なくとも一つを、合否判定に用いるよう促している。

 08年12月の中央教育審議会の答申で、AO入試について「事実上の学力不問」「実施学部の半数以上が、入学者の学力に課題を感じるようになっている」と指摘されたためだ。

 文科省の調査では、09年度入学者にAO入試を実施した大学は523校(国立43、公立22、私立458)。AO入試による入学者数は過去最高の5万85人で、全入学者に占める割合は国立で2.5%、公立で1.9%、私立で10.0%に達している。

 駿台予備校広報部の田村明宏さんは「AO入試は多角的に人物を評価するという当初の目的を離れ、一部の大学では一般入試のレベルに達しない子が入学する手段になっている」と指摘する。

 河合塾教育情報部の富沢弘和チーフは「文科省の通知を受け、国公立ではAO入試でもセンター試験を必須にする動きが広がるだろう。一方、私立はまともに学力を問うと、受験生が逃げていく恐れがあり、経営が成り立たない。高校の成績の評定平均値を参考にする方式に落ち着くのではないか」と予想する。

 毎年数人がAO入試で進学するという大阪府立住吉高校の山野正善・進路指導部長は「センター試験を課す方式に変われば、年明けまで受験勉強をするため基礎学力を担保できる」とみる。同府立柴島高校の進路指導担当、尾形政則教諭は「中堅私大のAO入試でも、これまで必要なかった高校時代の成績などを記した調査書を提出させる動きがある」と話す。(阿久沢悦子)

     ◇

 〈AO入試〉 アドミッション・オフィス入試の略。大学が示した「アドミッション・ポリシー」(入学指針)に沿う学生を募り、面接や小論文などで人物を評価して合否を決める。1997年に中央教育審議会が入試の多様化策として推奨した。推薦入試と違い、出身高校長の推薦や高校時代の成績を加味しない。


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どんな学生を大学に受け入れるかは、各大学の自由な意思です。


その「自由な意思」の発現として「AO入試」という形態を選択したのですから、そのイメージとは合致しない学生しか選抜できていないのであれば、それを廃止するのも、各大学の自由です。



ただ、気になるのは「入れた後の責任を回避する」ために「入れる前に排除する」ことになっていないか、という心配です。




「大学」というところに入るには、その「大学」で行われる「学問」を受容するだけの基礎的な学力を持っている必要があるでしょう。


今回の中教審の答申や文部科学省の通知も「基礎学力は最低限確認しましょう」ということなので、その動きそのものは、首肯できるものがあります。


ただ、それを「言われて」はじめて対応する大学って、一体なんだろう、と。


自分たちが「受け入れることが出来る」と判断したからこそのAO入試生だったはずなのに、「いい学生が集まらない」とは、あまりにも身勝手だなと感じます。



「いい学生が集まらない」という話があるようなのですが、「いい学生」になるまで「教える」ということは大学はしないのでしょうか?


入口段階での選抜に頼ることができるのは、18歳人口進学率50%を超える今となっては、ほんの一握りの大学でしか実現しえません。

そんな状態の18歳人口を「大学」という世界に受け入れたいのであれば、大学側もそれなりの努力をする必要があるのではないかと思うんです。

そもそも日本の大学は、学生からの納付金に七割近い収入を依存しているわけですから、学生として受け入れなければ、大学は存続しえず、そこで働く先生たちの「働き口」すらなくなってしまうはずなんです。


しかし、上の記事を見ている限りは「自分たちの働き口がなくなることを心配する」というよりは「現時点での教える面倒くささを感じている」ように見えます。



大学がAO入試を見直す(基礎学力は最低限確認する)ことは当然としても、入ってくる学生に必要な学力が足りないのであれば、それを改善し、「卒業時点には立派にする」という「教育機能」としての大学としての活躍が期待されているのはないでしょうか?

入口段階での選抜に期待し、入った後の教育は何も関係ない、ということであれば、大学の先生たちは一体何を教え、学生の成長に寄与しているというのでしょうか?



そこを考えた上で、どんな入試形態を選択するかを考えていただきたいものです。


「大学生」には「大学教員になれる人達が有する学力」は無いわけですから。






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2010年09月18日

南校舎の進捗状況(9月17日現在)


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昨日のブログに書いたとおり、オフィシャルに三田に行ったのは、ほぼ二ヶ月ぶり。



01_mita.jpg



この二ヶ月の間で、三田で大きな変化があったといえば、それは何と言っても、南校舎の改築工事です!



改築工事の様子は、このブログで逐次「定点観測」しているわけですが、



工事の様子を掲載した直近の記事:

「三田の夏」
《ブログ:2010年7月17日付》




それからちょうど二ヶ月、南校舎は変容を遂げておりました・・・



二ヶ月前は、中庭と同じ高さにようやく到達し、建物中央部の吹き抜け用の壁が立ち始めていたのですが、


02_tate.jpg



いまや、新図書館の広い部分と同じ高さ(四階?部分)まで工事が進捗していました。



03_yoko.jpg



最終的にはこの南校舎、来年4月からの供用を予定しているので、工事のために残された時間は半年あまりしかないわけですが、この2ヶ月での「伸び」を見ていると、きちんと間に合うのではないかという気になります。


ただ一方で、これから授業がある期間になるということは、振動や騒音などの問題もあり「夏休み」のような進捗速度というわけにはいかないでしょうから、間に合うのかな?と心配したりもしています。



04_shita.jpg



また、中庭に「壁」が出来つつあります。






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2010年09月17日

【出席】0917:平成22年度9月大学院学位授与式&学部卒業式


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みなさん、お元気ですか。
西富です。





金曜日、三田キャンパスでの9月度の大学院学位授与式、学部卒業式に列席してきました。

今任期中での最後の「卒業系」イベントになります。



01_flag.jpg
式典がある日は、塾監局の上に塾旗が掲揚されます。






まずは大学院の学位授与式から。


02_grad.jpg


大学院の学位授与式は、3月に開催された春季の学位授与式以降に修士もしくは博士の学位が授与された方が参列する形の式になっています。


修士課程のほうは、課程制なので学位授与のタイミングは春もしくは秋の年二回に絞られますが、博士学位のほうは、博士論文が各研究科委員会において審査され、承認されたタイミングになるので、ある意味「毎月」発生しえるのですが、式としては春・秋いずれかということになります。


式次第は、
 開式
 学事報告  常任理事:長谷山彰
 学位記授与 塾長:清家篤
 式辞    塾長:清家篤
 教職員代表祝辞  メディアデザイン研究科教授:中村伊知哉
 塾歌斉唱
 閉式
でした。


学事報告では、課程博士が51名、論文博士が33名、修士学位が89名という構成であり、このうち約2割が留学生で占められているのが特徴的でした。
(配布された授与者名簿には、カタカナが並んでおりました)



塾長からの式辞は、いつものように「人口動態」「持続可能性」「一身にして二生を生きるが如し」を交えた話がありましたが、

grad_seike.JPG



出色だったのは、教職員代表の祝辞を述べられた中村伊知哉教授。

grad_ichiya.JPG


日英取り混ぜながら「私はこれまで3回の挫折を経て、ここにいます」と、キャッチーなキーワードから始まり(音楽で挫折し、官僚で挫折し、MITで挫折して、今に至るんだそうです)、KMDの設立に対する思いや、そこに通じる福澤そして慶應義塾の思想。。。

中村教授は、祝辞の中では使いませんでしたが「自我作古(我より古(いにしえ)をなす)」という言葉を思い出しました。






その後は、学部の卒業式。


03_under.jpg


9月卒業が可能な学部は、法学部、総合政策学部、環境情報学部の3学部です。

それぞれセメスター制を早い段階から取り入れており(私が学部時代の頃からそうでした)、9月入学してくるNY学院の学生を受け入れていることもあり、9月でも卒業できるようになっています。


式次第はこちら。

 開式
 学事報告 常任理事:長谷山彰
 学位記授与 塾長:清家篤
 表彰状授与 塾長:清家篤
 式辞    塾長:清家篤
 教職員代表祝辞  法学部教授:宮島司
 在学生代表送辞  環境情報学部3年
 卒業生代表答辞  総合政策学部4年
 塾歌斉唱
 閉式



こちらはさすがに「学部」の卒業式ということもあり、女子学生の多くは袴姿で式に臨んでいました。

更には、受領代表となった学生がチマチョゴリを着ているなど、なかなか華やかでもありました。


under_korea.JPG



塾長式辞は、大学院での式辞より学部向けに噛み砕いた内容でしたが、

under_seike.JPG



教職員代表祝辞を述べられた法学部の宮島司教授からは、

under_tsukasa.JPG

ご自身が卒業された昭和48年は「卒業式」という式典が、学生運動の中で開催されたかったという話から始まり、当たり前と思っていることが、実は当たり前でないということ、当たり前のように行われることに対して感謝の念を持って望むことの重要性を述べられていました。




いよいよ週明けは、

火曜日の評議員会に

水曜日の入学式です。

この二つで「公式任務」は終了です!







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2010年09月15日

「皆さんからの素朴な疑問にお答えします」その5


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投票用紙は塾員原簿登録の住所へ送付されます。
今回、投票用紙がお手元に届かなかった方は、塾員原簿の更新を塾員センターにてお願いします。

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みなさん、お元気ですか。
西富です。



急に涼しくなってきて、いよいよ秋という感じでしょうか。
(今日、土瓶蒸しを食し、一足先に秋を感じてきました)





さて今回は、「皆さんからの素朴な疑問にお答えします」の5回目です。



すでに

ミニ集会開催通知(9月6日)&「皆さんからの素朴な疑問にお答えします」その1
《ブログ:8月30日付》


「皆さんからの素朴な疑問にお答えします」その2
《ブログ:8月31日付》


「皆さんからの素朴な疑問にお答えします」その3
《ブログ:9月5日付》


「皆さんからの素朴な疑問にお答えします」その4
《ブログ:9月8日付》




において、以下の8つのテーマについて触れてきました。


1:評議員会って何?

2:評議員って何してるの?

3:評議員会って誰がいるの?

4:評議員会って、いつしてるの?

5:なんで立候補したの?

6:評議員になって、どうしようとしてたの?実際に何をしたの?

7:立候補ってどうやったらできるの?

8:集票はダメなの?




今回は、これまでの「ミニ集会」で必ず聞かれた二つの質問についてお答えしたいと思います。





9:投票率ってどれくらいなの?


今回の卒業生評議員選挙の選挙権を有している塾員の総数は、約34万人です。

最終的に今回の投票率がどこまで届くかは謎ですが、過去3回については以下のようになっています。

1998年:約52%
2002年:約48%
2006年:約38%

そもそも、それぞれの年の塾員総数は以下の数字になりますから、

1998年:約28万人
2002年:約30万人
2006年:約32万人

この塾員総数に対して投票率をかけると、実際の投票総数は

1998年:約14.6万票
2002年:約14.4万票
2006年:約12.2万票

となります。


実際の塾員総数と比較すると、特に2006年に関して言えば20万人もの方が、何らかの形で投票いただけていなかったことになります。

手元に届かない、
実家に届いていたけど投票しなかった、
投票するにも50円切手を貼らなくてはいけないので面倒、
いれたい候補者がいない、
そもそも投票する意義がわからない、
などなど、

理由はそれぞれだと思いますが、やはり投票率が一定の率を示さないと「塾員の代表」としての正当性に疑義が生じてしまいかねないので、今回の選挙での投票率も見たうえで、投票の方法などの改善も検討しなければいけない時期に来ている気がします。






10:創立150年の寄付金って、どうなっちゃったの?もしかして運用の失敗で消えた?


ずばり、消えていません。

ちゃんとあります。



皆さんに必ずこの質問を聞かれるのですが、塾員をはじめ社会の皆さんから頂戴した寄付金は、その寄付金の使途を定め、その使途にのみ使う形で保持されています。


今回の、創立150年事業に関しては「創立150年記念事業委員会」が組織されており、この委員会において(実際の細かい調整については、この委員数だと多いので、この中からさらに「幹事会」が組織され、そこで)寄付金の使途が決定されています。


具体的には、記念事業として列挙されている事業に対し、額の大小はあれ、寄付金が充当されています。



たとえば「未来先導基金」に対しては、寄付の中から約30億円が充当され、その運用果実も含めて、福澤文明塾公募プログラム奨学金(未来先導国際奨学金)などに活用されています。


また建物関係としては、日吉にできた協生館第4校舎独立館、また現在建設途中の信濃町の3号館、三田の南校舎中等部のプール、湘南藤沢中等部・高等部の増築などの建設に充当されています。


いただいた寄付は「2号基本金」という形でプールし、それぞれの建物・事業を実施する際に使っています。






「じゃぁ、なんで計画通りに進んでいないんだ」というご質問も関連していただくのですが、これについて一つ言えることは「資金計画に変更が生じたんです」ということです。



リーマンショック以前、運用資産は1500億弱あり、そこからの資産運用収入として毎年40億円程度を見込むことができており、それを前提に事業計画も組まれていました。

(余談ですが、ハーバードは運用資産が3兆円、利回りが10%近い水準でした)


しかし、ご承知のようにリーマンショックによって運用資産は毀損され(多くは投資信託だったのですが)、運用可能な資産額も減り(実損というより評価損)、そこでの資産運用も「安定・安全」に舵を切ることとなり、結果的に資産運用収入額は、当初計画の半分(20億弱)とならざるをえなくなりました。


そうなると、毎年20億円分の事業資金のショートが生じ、これが事業計画を「延期」させているというわけです。





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2010年09月12日

ミニ集会開催通知(9月17日)&実施報告


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投票用紙が到着されていない方は、実家等をご確認ください。
「宛先不明」で義塾に返送されている場合は、投票用紙の再送も可能ですので、塾員原簿の更新と再送願いを塾員センターまで。

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西富です。



せっかく涼しくなったと思ったら、また週末は暑かったですね!


昨日土曜日、増床して新装開店となった、銀座三越にお邪魔してきました。


100911_mitsukoshi.jpg


ニュースによると、初日の来客数は18万人あまりだったようで、私もその一人だったようです(笑)。

新装「銀座三越」盛況、初日18万人
《新聞記事:読売新聞:9月11日付》


地下2階・3階に移動した食品売り場の雰囲気は、すっかり「新宿伊勢丹」になっていました。

「三越伊勢丹」の統合効果を感じる構成になっていました。






さて、今週は、二度三度と「ミニ集会」を開催させていただきました。

先日は月曜日の「ミニ集会」の模様を報告しましたが、翌日火曜日に開催した日比谷の帝国ホテルの下にある東京三田倶楽部での「ミニ集会」についても報告を・・・


この火曜日の「ミニ集会」は、前日に開催された「飛び入りあり」形式ではなく、予め参加者が予定されているタイプで、参加者は私をいれて5名、男3:女2という、やや「合コン」的な人数構成でありました。

年齢層も20代後半から30代と若めだったので、評議員会やら選挙の話をするのがやや場違いな感じでもあり・・・



そうはいっても、この年代の集まりですから、「評議員会って一体何してるの?どんな人がいるの?」という話では一通り盛り上がるもので、更には、参加者のお一人が所属していたゼミのOBに何人も私の同期・親友がいるということで、堅苦しくない、非常に親近感あふれる会になりました。


ご参加いただいた方がお勤めの会社では、既に「推薦評議員」となられた方を抱えているらしく、「票が宙に浮いている」状態のようで、「では、ぜひこちらへ」ということでお願いをさせてもらいました。


ご参加いただいた皆さん、貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございました!!






ここでも話が出ました。

「集票って、ダメなんですか?」という質問が。



ご存知のとおり、今回は投票用紙の入った封筒に同封されていた候補者一覧の書かれた紙の中央部分に以下のような「お願い」文が掲載されています。

-----
卒業生評議員選挙における行き過ぎた集票行為に対して、品位を欠くものであるというご批判を頂戴しております。塾員の皆様におかれましては、投票用紙の譲渡は禁止されていることを改めてご確認ください。なお、自署・押印の無い投票用紙は無効となります。
-----


この文が掲載されたこと自体は(私が知る限り)今回が初めてなのですが、(当たり前と言えば当たり前なのですが)塾員の大半の方は四年前にどんなことが書かれていたかの記憶はなく、また今回初めて選挙に直面する方もいるわけで、そういう方にとっては「これって毎回書かれていても、集票って行われちゃってるんですよね?」という受け止められ方をしているようでした。


事実としては、

今回が「はじめて」の記載であり、

評議員会内でも、今回の選挙に際しては選挙管理委員会から何らかの意思表示をしようということで、このような形になっています。



しかし、実際のところはあいも変わらずの「行き過ぎた集票行為」が展開されているらしく「○○の選挙対策室へ送付せよ」とか、金銭的な価値があるものとの交換での集票が行われているとの話も聞こえてきます・・・


「力」を見せるべきは「慶應義塾に対して」であり、
社会的な地位や所属している企業・組織の優先的な地位の濫用は厳に慎むべきだと思うのですが・・・



福澤先生の手による「慶應義塾の目的」には、その塾生が「気品の泉源、知徳の模範」たれとお示しになっているわけですが、塾の先輩方がそれを逸脱することを行っているかと思うと、残念でたまりません。
(今回の候補者は私が最年少ですので、ほかの候補・陣営は、基本的に私から見て皆さん「先輩」です)







なお、今後も「ミニ集会(という名の飲み会)」を開催しますので、ご興味のある方は、

tommy(あっと)1999.jukuin.keio.ac.jp

まで、ご連絡いただければ幸いです。

次回は、金曜日の9月17日に開催を予定しています。





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2010年09月11日

入試改革進行中。


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投票用紙が到着されていない方は、実家等をご確認ください。
「宛先不明」で義塾に返送されている場合は、投票用紙の再送も可能ですので、塾員原簿の更新と再送願いを塾員センターまで。

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みなさん、お元気ですか。
西富です。




高校生にとっては夏休みを越えると、いよいよ志望校(大学・学部)を決める段階を迎えるかと思いますが、入試制度も様々な形で変わってきています。





私自身が大学受験をしたのは、94年および95年だったわけですが、最終的に入学した法学部政治学科にはその頃、筆記試験の後に「面接」がありましたが、今はその制度はありません。

そのかわり、ではないでしょうが、現在の法学部には「FIT入試」という名前のAO(アドミッションズ・オフィス)入試が実施されています。


慶應義塾大学 学部入試案内



私が受検した頃と違うと言えば、
私自身が受験をしていない2つの大学も印象に残っています。



一つは東京大学。

実は、今、後期日程の定員は文科一類から理科二類までで100名しかありません。
私が受験していた時代の三分の一となっており、科類の別もない形になっています。

東京大学 入学者選抜方法等の概要


もう一つはICU(国際基督教大学)。

以前から、試験方式は普通の大学受験科目とは違った試験形態だったわけですが、入試時点で「進学したい学科」を選択する方式でした。
しかし現在では「アーツ・サイエンス学科」という形で一学科となり、入試時点での選択する必要がなくなっているんです。(学科の中で「31のメジャー」が存在する形に変わっています)

国際基督教大学 入学試験案内




なぜ、こんな記事を書いているかというと、以下の記事を見つけて、「あぁ、色々考えているんだなぁ」と感心したからです。




国公立大入試要項まとまる 北大は「総合入試」導入
《報道記事:共同通信:9月3日付》



kokokara----------

 国立大82校と公立大78校の2011年度入試要項が3日までに出そろった。

 大手予備校などによると、受験生の個性を重視するアドミッション・オフィス(AO)入試は10年度と同程度の約60校。廃止する大学がある一方で、埼玉大工学部などが新たに実施する。

 北海道大は学部別入試に加えて「文系」「理系」のくくりで学生を募集する「総合入試」を導入。これに伴い理、薬、工、農の4学部は、前期日程の学部別入試を廃止した。

 今春、私立大から公立大に移行した静岡文化芸術大と名桜大は、いずれも前期・後期の分離分割方式で入試を実施する。

 来春からは高知女子大が共学化して高知県立大となり、福山市立女子短大も同様に福山市立大として開学する予定。

 主な日程は次の通り。

 センター試験の出願受け付け 10月1〜14日▽センター試験 11年1月15、16日▽追試験・再試験 同22、23日▽国公立大の出願受け付け 同24日〜2月2日▽国公立大の前期日程試験 同25日以降▽公立大の中期日程試験 3月8日以降▽国公立大の後期日程試験 同12日以降


----------kokomade



私が感心したのは、北海道大学の「総合入試」です!



北海道大学 総合入試案内



実は北海道大学は、理、医、工、歯、水産の5学部で既にAO入試を一部導入しているのですが、それに加えて今回「総合入試」という仕組みが導入されることになりました。


北海道大学 総合入試解説資料(PDFファイル)


これは、東大の文科・理科の考え方に近そうな仕組みですが、文系・理系でそれぞれ「総合入試」を行い、その枠で合格した学生は、一年間「総合教育部」に属して、リベラルアーツを中心とした基礎教育が行われ、二年次以降に移行する学部を選んでいくというものです。


北海道大学 総合入試案内パンフレット(PDFファイル)


文系では、総合入試が100、それ以外に文・教育・法・経済の各学部も学部独自入試を行う形になっているのですが、理系は理・薬・工・農の各学部への入試が全て「総合入試」に含まれることになり、学部別入試がなくなるということになっています。


学問分野の違いが、理系学部に比べて「低い」とされる文系学部で、なぜ学部別の枠が残っているのかは大いに謎ですが、入学前の高校生にとっては「どの分野でどんな内容が学べるのか分からない」ことが多い中で、画期的な試みだと思います。

しかも、学部間の壁が比較的「高い」(学部ごとに拠って立つ「学問領域」が明確に分類される)とされる国立大学において、この試みがされているところに意気込みを感じます。






翻って義塾のことを考えてみると、せっかく「日吉」という空間に2年間(文学部は1年間、SFCは別ですが)という時間を共有しているわけですから、学部ごとの「雰囲気」があるので、急に入試制度を統合すべきという気はあまりないのですが、「○○学部としての基礎教育」ではなく、「慶應義塾としての基礎教育」を学部横断で積極的に実施し、2年次における転部転科などももっとやり易くしても良いのではないかと常々考えているのですが・・・






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2010年09月09日

ミニ集会開催通知(9月10日:金)


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今年2010年は、卒業生評議員選挙が実施されます。
投票用紙が届くためには、塾員原簿の更新が必要です。
住所変更等による塾員原簿の更新は塾員センターまで。

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台風が過ぎた後は、さすがに秋に一歩一歩近づいている感覚がありますね。
(一部の地域では、突然の大雨で大変だったようですが)



今日(水曜日)も、東京三田倶楽部からBRBへと、会合のハシゴをしてまいりました。
(そして三田倶楽部からBRBへと歩いていく途中に歩く道が「交詢社通り」だったりして(笑))



BRBで参加した集まりでは、とある評議員会の内情に詳しい方がいらっしゃて、
「冗談抜きに、西富君が評議員になり、毎回質問や意見をするようになったことで、評議員会にすごく緊張感が出たんだよ」
なんて話をしてくださり、私自身が「自分がいない状態の評議員会」を知らないため、そういう感想をもっていただけていることを大変嬉しく思いました。







さて、既に今週月曜日にも開催させていただきましたが、



今週の金曜日「9月10日」に「ミニ集会」を開催させていただきます。




ショートノーティスで申し訳ありません。


時間はおそらく20時から、場所は銀座近辺です。



参加ご希望の方は

tommy(あっと)1999.jukuin.keio.ac.jp

まで、ご連絡いただければ幸いです。




既に投票された方、

誰に投票しようか迷われている方、

投票は終わったけど「西富とは、本当に何者か」を確認したい方、

ただたんに塾員と飲みたい方、


ご連絡、お待ちしております。






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2010年09月08日

「皆さんからの素朴な疑問にお答えします」その4


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投票用紙が到着されていない方は、実家等をご確認ください。
「宛先不明」で義塾に返送されている場合は、投票用紙の再送も可能ですので、塾員原簿の更新と再送願いを塾員センターまで。

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西富です。



8月は全くと言っていいほど雨が降らなかった東京に、ようやく雨が降りそうですね。





さて今回は、「皆さんからの素朴な疑問にお答えします」の四回目。


すでに

ミニ集会開催通知(9月6日)&「皆さんからの素朴な疑問にお答えします」その1
《ブログ:8月30日付》


「皆さんからの素朴な疑問にお答えします」その2
《ブログ:8月31日付》


「皆さんからの素朴な疑問にお答えします」その3
《ブログ:9月5日付》


において、以下の6つのテーマについて触れてきました。


1:評議員会って何?

2:評議員って何してるの?

3:評議員会って誰がいるの?

4:評議員会って、いつしてるの?

5:なんで立候補したの?

6:評議員になって、どうしようとしてたの?実際に何をしたの?




今回は、「選挙」についての質問についてお答えしておきたいと思います。





7:立候補ってどうやったらできるの?


皆さんのお手元に渡っている「立候補者名簿」をご覧いただくとお分かりになるかと思いますが、推薦者として「理事会」と「○○外△△名」の2種類があるかと思います。
前者を「理事会推薦」、後者を「一般推薦」と呼んでいます。

「理事会推薦」は文字通り「理事会が、評議員選挙に立候補してください」と依頼した相手であり、選挙規則により「50名以上60名以下を推薦できる」となっています。

今回は50名の理事会推薦者がおりますが、第32期の現職が42名、今回の選挙での新人が8名という構成になっています。

新人候補のお名前は「過去のブログ」参照。


そもそも「卒業生評議員」は30名しか枠がないので、その人数を超える「理事会推薦」候補者がいることによって、この選挙は必ず「投票になる(無投票にはならない)」立て付けとなっています。

その意味では「有意な人材を理事会が発掘している」ともいえますが、一方で「落選しないように」各陣営が頑張ってしまう(本来なら禁止であるはずの「集票行為」を行う)という弊害があります。


私自身は「現職」であったわけですので、理事会推薦についても「理事会推薦を受諾するかどうか確認ください」と、お話(というか文書)をいただいたわけですが、それを辞退して「一般推薦」の形式で立候補することにしました。

「理事会推薦」の新人の方は、各三田会(連合三田会に登録している地域、年度などの有力?三田会)からの推薦を受けて、その推薦に基づいて理事会が「理事会推薦」とする形になっているようです。



一方「一般推薦」については、「塾員100名以上150名以下の署名・捺印」を集めることにより立候補できる、いわば「自由立候補枠」で、私は2002年、2006年、そして2010年と、都合3回、この方式で立候補しています。

この方法の難しさは、「2ヶ月以内に「150名(記載が無効となる場合もありえるので、実際は200名近く)」の署名と「捺印」を「所定の用紙」に集める」ことにあります。

特に今回は、「所定の用紙(10枚連署可能)」が20枚しか渡されなかったために(前回は、エクセルの電子データももらえたんです)、紙を何度も何人もの方とやりとりせねばならず、その点がすごく苦労しました。

また署名の「数え方」も、「所定の用紙の中を全て」ではなく「上から150人」とされてしまったため、私を含めた一般推薦者3名は全員、推薦署名が150筆に届かない(150から無効分を抜かれたので)事態にとなりました。


ただ、「集められる」自身がありさえすれば、どんな方でも「立候補」は可能です。





8:集票はダメなの?


ずばり、ダメです。


どうやら「署名・捺印をした上で、候補者の記号番号は記載せずに、集票している相手に渡す」という慣習が存在するようなのですが、それは本来禁止されています。


しかし残念なことに、この集票行為が、塾員だけではなく、その候補者を抱える企業・組織の従業員全体や取引先、果てまた「集票依頼」を受けた取引先の従業員などにまで無理(ノルマ)を強いている事例が数多くあるようです。


そのため、今回の選挙では、選挙管理委員会から「お願い」が明記されました・・・


-----
卒業生評議員選挙における行き過ぎた集票行為に対して、品位を欠くものであるというご批判を頂戴しております。塾員の皆様におかれましては、投票用紙の譲渡は禁止されていることを改めてご確認ください。なお、自署・押印の無い投票用紙は無効となります。
-----


このようなことが書かれてしまう事自体、非常に残念なことではあります。

しかし、この「お願い」が塾員に見えるようになったのは、投票用紙発送後であって、それ以前から各陣営では「集票行為の準備」を進めています。

そのため結局は「目の前に子供が飛び出してきたのを見て、急にブレーキをかける」ような状態になっており、それまで(「お願い」が目に触れるまで)の勢いのままとなっていると推察されます。(実際にはブレーキがかかっている気配は一切ないのですが・・・)


私自身は、集票する「マシーン」も持ち合わせていませんし、万が一、集票したにしても、そこに貼る50円切手×人数分は、私個人として負担せざるを得ないため、皆様には「個々人で投票してください」とさせていただいています・・・


私が知りたいのは、集票した投票用紙の切手代は「誰の財布から出ているか」ということです。

もしそれが候補者個人ではなく、その候補者を抱えている企業・組織(三田会であれば別ですが)から出ているのであれば、それは、一私立大学の選挙のために株主利益を毀損していることになるわけなので、問題になりはしないかとハラハラしています。





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2010年09月07日

ミニ集会@日比谷(東京三田倶楽部)


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9月も1週間経ち、だいぶ各地で「集票」が盛んに行われているようです。


が、

「集票」は元から禁止ですし、それについて今回は以下のような「お願い」が候補者名簿と共に記載されています。

-----
卒業生評議員選挙における行き過ぎた集票行為に対して、品位を欠くものであるというご批判を頂戴しております。塾員の皆様におかれましては、投票用紙の譲渡は禁止されていることを改めてご確認ください。なお、自署・押印の無い投票用紙は無効となります。
-----

このような注意が書かれてしまうこと自体、非常に残念なことですが、現実には各陣営で、候補者の意思を超えて(?)、白紙の票のやり取りが行われているようです。





さて、それは他陣営のこととしてひとまず置く(あまり看過できませんが・・・)として、本日(といってももう昨日になってしまいましたが)、また日比谷の帝国ホテルの下にある東京三田倶楽部にて「ミニ集会」を開催しました。



今回の「ミニ集会」の特徴は、早めに予定をブログ上でお知らせしていたと言うこともあり、ブログに書いたメールアドレス宛に直接「お邪魔してもいいですか」と連絡を下さった方に、多数ご参加いただきました。



多少の出入があったものの、私を含めて12名。
男性が9名、女性が3名という構成でした。
(3:1という比率は、もしかしたら今の塾員の男女比を反映しているかも知れません・・・)



しかも今回は、ご参加いただいた年齢層も幅広く、
上は昭和32年(1957年)卒の大先輩から、
下は昨年(2009年)修士課程を卒業したばかりの方まで。




実際にはどのように進んだかというと、さすがに「メールでダイレクトコンタクト」した方々の「直接色々聞いてみたい」という意欲は並々ならぬものがあり、その方々からの様々な内容の質問攻めにあいました・・・



評議員会のことはもとより、小中一貫校の話や創立150年記念事業について、更には塾生の就職状況や各学部の人気度に至るまで。


こちらの準備不足でした・・・


ある程度までの質問であれば答えられる自信もなくはなかったのですが、さすがに塾生の就職状況まではカバーできておりませんでした(汗)。



32年卒の大先輩は体育会にも所属されていたとのことで(投票は別の候補の方へ行うとのことでしたが)、昔の「10名連記時代」の評議員選挙の様子や、今に伝わる伝統の起源など、非常に興味深いお話もお伺いすることが出来ました。



今回もまた、多数の塾員の方とお話させていただき、有意義な時間を過ごすことができました。


ご参加いただいた皆さん、貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございました!!



そして「封筒、まだ開けてないけど、どうすれば良いの?」という質問も。


ステップとしては、

1)封筒を開け、

2)候補者名簿を確認し、

3)意中の候補者の記号番号(私は「H-2」です)を記載し、

4)自署・捺印を行い、

5)50円切手を貼って

6)郵便ポストへ投函

です。


最大のポイントは、これを「一人で」行うことです。

このステップの中に他者が入る場合、それは何らかの形で「票の譲渡をしている」ことになりかねないので、十分にご注意を。





今後も、不定期ではありますが「ミニ集会(という名の飲み会)」を開催しますので、ご興味のある方は、

tommy(あっと)1999.jukuin.keio.ac.jp

まで、ご連絡いただければ幸いです。




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2010年09月05日

「皆さんからの素朴な疑問にお答えします」その3


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今年2010年は、卒業生評議員選挙が実施されます。
投票用紙が届くためには、塾員原簿の更新が必要です。
住所変更等による塾員原簿の更新は塾員センターまで。

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みなさん、お元気ですか。
西富です。



「ミニ集会」は、いよいよ明日となりました。
参加をご希望される方は、
tommy(あっと)1999.jukuin.keio.ac.jp
までお願いします。

19時半から、場所は日比谷近辺です。(こう書くと分かる方もいるかもしれませんね)





さて、すでに過去2回、「皆さんからの素朴な疑問にお答えします」という記事を書いてきました。


ミニ集会開催通知(9月6日)&「皆さんからの素朴な疑問にお答えします」その1
《ブログ:8月30日付》


「皆さんからの素朴な疑問にお答えします」その2
《ブログ:8月31日付》




その中では(以下は全てリンク先に飛びます)、

1:評議員会って何?

2:評議員って何してるの?

3:評議員会って誰がいるの?

4:評議員会って、いつしてるの?

の4つの質問についてお答えしてきました。


ここまでは「制度」についての質問についてお答えしてきたわけですが、今日は「私」に対しての質問についてお答えしておきたいと思います。





5:なんで立候補したの?


そもそもの立候補の動機は、

「選挙で決める枠がある」のであれば

その候補者が全て「名だたる著名人」である必要もなし、

「もっと若手塾員の声が反映できるような候補者」が居てもいいのではないか、

と、思ったことが発端です。


実は立候補は、2002年、2006年、そして今回と、3回目になります。

それぞれ立候補時の年齢は、26歳、30歳、34歳となります。
(卒業生評議員選挙は4年に一度、25歳以上に被選挙権があります)


ご存知のように(「評議員一覧」を見ていただければ分かるように)、評議員には日本でも指折りの、財界の大物や著名な方々が就任されています。

その重みは十分に認識しているものの、一方で、それがゆえに「評議員は、名だたる大物が名誉職として勤めるもの」という「常識」が一般化しており、その選挙も、塾員が個々人の意思を表明する場ではなく、「利候補者を抱える企業・組織による組織選挙」となっており、「票は頼まれたら譲るもの」という慣習?も定着していたかと思います。

それが実態だとしても、評議員会や(卒業生)評議員選挙の本分は「塾員による直接参加(直接投票)」であり、これを実質化していくには「しがらみのない(少ない)候補者が選挙に立候補し、「組織選挙」以外の選択肢があることを体現する」ことが必要なわけです。


そう思ったときに、幸いにして私は「しがらみの少ない」立場であったため、(最適な候補者かどうかは別として)「評議員選挙は、普通の塾員でも(条件さえ満たせば)出馬することが出来る」ことを証明するために立候補したわけです。


その結果、初めて出馬した2002年の選挙において、立候補時点で集めた署名数を遥かに上回る得票数をいただくことはできました。

これは私自身大きな驚きでした。落選はしたものの「無謀な挑戦者(by ゼミの大先輩)」に対して支持していただける方がいたわけで、その付託に応えるためにも、2006年の選挙に引き続き立候補し、「得票数が増え続ける限りは(死ぬまで)立候補し続ける」ことにしました。


そう決めていた中で、2006年の11月初頭に「繰り上げ当選」の連絡をいただき、はからずも(2回目のチャレンジにして)評議員になることが出来ました。





6:評議員になって、どうしようとしてたの?実際に何をしたの?


当然のことながら、私は、私以外の評議員の方とは、人生経験も社会的地位も何もかも異なるわけなので、私自身が評議員となってまずすべきこととして「評議員会、評議員、義塾の現状を、直接塾員の皆さんに伝えること」を考えました。


それが具体的な形となったのが、まさしくこの「若輩評議員日記」というタイトルのブログというわけです。
(このブログ、以前は「四年に一度の評議員選挙(立候補(予定)者:西富亮介のブログ)」というタイトルだったんです)


このブログ以外にも、各地の三田会、連三田をはじめとする様々な場所でお話をさせていただきました。



ここまでの話が「外に対する」貢献の形だとすれば、「内に対する貢献」としては、


「コンサルタントとして」「大学経営・高等教育政策を学ぶ者として」の貢献を考え、具体的に行ってきました。


評議員に当選した2006年時点で、私はちょうど「東京大学大学院教育学研究科:大学経営・政策コース」の修士課程に学ぶ大学院生だったこともあり、講義や各種演習(米国や中国に事例研究に行ったことも)を学んで得た知識をベースに、コンサルタントとしての知見も織り交ぜて、評議員会内で積極的に質問・意見などを発言してきました。
(はじめに発言しようとしたときは、緊張しすぎて、手が震え、冷や汗が出ました・・・)


そうは言っても、質問や意見などが的外れでは意味がないので、タイミングを見つけては総務部へ赴いて、理事会の議事録を閲覧するなどして、何がどこまで話されているのかを確認していました。


その甲斐があってか、それまで「しゃんしゃん」だった評議員会にも「発言しても良い」という空気が醸成されたという話をお伺いしましたし、私が質問をするために、執行部段階での検討が詳細になったとのお話もお伺いしました。

それ以前がどうだったのかは、私は全く分からないのですが、何名かの方からそのようなお話をお伺いしたので、おそらく、私が評議員になったことの一定の効果はあったのだと思います。



そうは言っても、しばらくは「あの若者は何なんだ?(西富、who?)」という状態だったようですが・・・







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2010年09月04日

慶應義塾報:2214号(21年6月25日発行)


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みなさん、お元気ですか。
西富です。



今日は、久しぶりに「塾報」について書いておこうと思います。


塾報、正しくは「慶應義塾報」は、塾内の広報誌(というか、一種「官報」みたいなもの)で、月に2回、10日と25日に発行されています。


塾内ではイントラネットの掲示板上で閲覧する形になっているようですが、評議員である私の手元には印刷されたもの(藁半紙?)が送られてきます。


実は、この塾報を塾生時代に、ゼミの教授や親しかった教員から見せてもらったことがあり、「こんな冊子を月に2回発行しなければいけないほど、義塾って大きな組織なんだなぁ」と思った記憶があります。
(その後、その塾報を自分が受け取る立場になるとは、思ってもみませんでしたが)



評議員になって以来、「義塾の情報を出来るだけ発信していく」という当初の思い(公約?)を実現すべく、私が受け取った塾報については、全ての号をこのサイト上で抜粋を掲載し続けています。

このブログの右側に「カテゴリ」という部分があるかと思いますが、その中の「慶應義塾報」をクリックしていただければ、過去の塾報についての記事が発行順に見ることが出来ます。




今回、ここで抜粋するのは6月25日発行の2214号です。

「なんで発行されてすぐに掲載しないんだ」という声も聞こえてきますが、実は今回の2214号には「卒業生評議員選挙 理事会推薦候補者」の一覧が掲載されていたこともあり、投票用紙が全塾員の皆さんに発送されるまで、掲載を控えておりました・・・



では中身のほうに。





【学事】
ニューヨーク学院(高等部)卒業式
6月12日(土)午後2時から、同学院体育館にて行われた。

式次第
 開式  事務長
 コーラス "America, the beautiful"
 学事報告  主事 野津将史
 式辞  学院長 迫村純男
 祝辞  慶應義塾常任理事 阿川尚之
 祝辞  ニューヨーク学院理事 二瓶恭光
 賞状授与  学院長 迫村純男/ほか
 送辞  11年生代表
 答辞  12年生代表
 卒業生記念品贈呈  卒業生代表
 卒業証書授与  学院長 迫村純男 / 主事 野津将史 
 塾歌
 閉式  事務長

学事報告
 卒業生数 101名、義塾大学への推薦予定者 99名


ニューヨーク学院(高等部)学事日程
 入学式  9月9日(木)
 オリエンテーション 9月9日(木)
 前期授業開始  9月10日(金)
 冬季休業  12月18日(土)〜1月6日(木)
 福澤先生誕生記念日  1月10日(月)
 前期授業終了  1月24日(月)
 後期授業開始  1月31日(月)
 春季休業  4月18日(月)〜22日(金)
 開校記念日  4月23日(土)
 後期授業終了  6月3日(金)
 卒業式  6月11日(土)
 夏季休業  6月12日(日)〜9月4日(日)



《評議員選挙》
第33期(前期)教職員評議員選挙管理委員会委員の委嘱
5名の教職員の方に委嘱されました。
なお、塾員から選出される評議員(推薦評議員、卒業生評議員、塾員評議員)の任期が4年であるのに対し、学部等の塾内から選出される教職員評議員は任期が2年となっています。


第33期卒業生評議員理事会推薦候補者の決定
ここでお名前は挙げませんが、現職42名、新人8名の計50名が「理事会推薦候補者」として決定されました。

ちなみに、私自身も「現職評議員」であったので、理事会より「理事会推薦の受諾の可否」を求められました。
しかし、そもそもが一般推薦(塾員による署名・捺印)によって立候補した候補者でもあり、また「在野」の立場こそが私自身のよって立つところであるとの想いから、お断りさせていただきました。

皆さんのお手元に渡っている候補者一覧からは「現職」「新人」の区別すら分かりませんが(ある意味、公平)(実は「塾報」にも現職・新人の区別は掲載されていません)、現在義塾のサイトに掲載されている「評議員一覧」と、皆さんのお手元にある候補者一覧を付き合わせた場合に「ズレ」として見えてくる新人候補者(8名)の方は以下の方々です。

・石井壮太郎君
・大林剛郎君
・岡谷篤一君
・篠崎英夫君
・錢高一善君
・千宗守君
・西岡浩史君
・福田浩一君




《規程》
「未来先導基金公募プログラム運営規則」の制定

「慶應義塾寄付金取扱規程」の制定

両規程とも「なんで今までなかったの?」という感じの規程ではありますが・・・




《人事》
今回の塾報で最も幅を取っているのが、人事情報です。
義塾の場合、病院も抱えていることも手伝って、人事異動がある場合、その情報量は膨大なものなります。
今回も23ページ分を人事が占めています。
1ページ40名分ぐらいの人事情報(肩書きが多いと、一人分の行数が増えて、その分、人数は減りますが)が掲載されているので、ざっと900名分・・・
しかも、医学部における卒後臨床医が有給となり「(初期臨床研修)研修医」「(後期臨床研修)専修医」と位置づけられたことから、その方々の異動情報も対象になっています。

個別のお名前は挙げないものの、今回の2214号に掲載されている職位(の一部)を列挙しておきます。

大学って、すごく多様な雇用形態を抱えた組織ですね・・・

(職位の一例)
・訪問教授
・訪問講師
・訪問研究員
・訪問准研究員
・訪問助教
・特別招聘講師
・講師(有期、非常勤)
・助教(有期、非常勤)
・研究員(有期、非常勤)
・医学部助教(専修医)
・助教(有期・研究奨励)
・助教(有期・研究奨励V)
・病院薬剤師
・病院技能員
・病院臨床工学技士
・病院助産師
・幼稚舎用務員




《塾内通知》
慶應義塾ハラスメント相談窓口
各地区(鶴岡のTTCKにも!)に設置されています。

三田祭の日程
 準備:11月18日(木)13時〜19日(金)
 本祭:20日(土)〜23日(火)10時〜18時
 後片付け:24日(水)




《研究助成・奨学》
ハーバード・エンチン研究所研究員の募集
visiting scholarとして10〜15名、visiting fellowとして2名の募集。




《訃報》
中川順君(元評議員)
5月22日逝去、90歳。テレビ東京社長や民放連会長も勤められた方です。
評議員としては、昭和57年から平成14年まで5期連続(20年)で勤められたようです。




《学事》
平成23(2011)年度大学学部第一学年入学試験概要
学部入学案内(サイト)参照。

平成23(2011)年度外国人留学生対象(学部)入学試験概要
留学生入試案内(サイト)参照。

自主応募入試、アドミッションズ・オフィス入試、FIT入試概要
学部入学案内(サイト)参照。

平成22(2010)/平成23(2011)年度大学院入学試験概要
入学試験案内総合リンク参照(各研究科への入口)。

2010/2011年度外国人留学生対象大学院入学試験概要
APPLICATION GUIDEBOOK FOR INTERNATIONAL STUDENTS 2011 ACADEMIC YEAR(ENGLISH SUPPLEMENT)参照。






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2010年09月03日

大学ランキング色々・・・


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みなさん、お元気ですか。
西富です。



大学ランキングは、「ある目的のため」に「誰か」が行う性質のものなので、ランキング付けされた側にとっては、たまったものではないということもあるかと思います。



先日、こんな記事を見つけました・・・


大学再編:「教育の質」低い50校を指定
《新聞記事:朝鮮日報(日本語版):8月26日付》



kokokara-----

教育科学技術部は25日、大学教育が質的に劣る大学(専門大学)50校のリストを近く発表し、対象校の在学生に対する政府の学資ローンを制限する方針を明らかにした。全国345校の下位15%に相当する大学に不利益を与えることで、学生が質的に劣る大学の経営を支える状況を解消し、整理統廃合など大学の再編につなげるのが狙いだ。

 教育科学技術部は最近開いた学資金貸出制度審議委員会を開き、全345校を三つのグループに分ける作業を終えた。リストは大学が随時募集の願書受け付けを開始する9月8日までに公開される。リストでBグループに分類された44校は、学資ローンの上限が来年の新入生から登録金(授業料)の70%まで、Cグループに分類された6校については、同30%までに制限される。

 教育科学技術部の担当者は「Cグループ6校は長期的には整理対象と見なされる」と指摘した。残る85%の学校はAグループに分類され、新入生と在学生は登録金全額の融資を受けることができる。

 ただ、B、Cグループの大学の学生でも、所得が年4975万ウォン(約350万円)以下の家庭の子女に対しては、例外的に登録金の100%まで融資を受けられるようにする。

 今回の大学分類の基準は、就職率、在学生の定員充足率、専任教員の確保率、学士管理、融資償還率、低所得層学生に対する支援実績などだ。

 教育科学技術部の担当者は「志望大学の財務状況や教育の質を正確に把握した状態で、受験生に志願してもらうのが狙いだ。問題がある大学への新入生の志願を減らす間接的な方法で、大学の再編につなげたい」と説明した。


-----kokomade


国家が進んで「(長期的に)整理対象」となる大学を指定するようなランキングを公表するというのは、なかなか激しいものがあります。




一方、アメリカではこんなランキングも。


米国大学ランキング 学生にとってよい大学とは
《雑誌記事:フォーブス:8月26日(原文は8月11日付)》



kokokara-----

米国で最良の大学は、ハーバードでもプリンストンでもなく、ウエストポイント(陸軍士官学校)やアナポリス(海軍士官学校)でもなかった。マサチューセッツ州バークシャー山脈の懐にあるウィリアムズ・カレッジが、本誌のまとめた第3回「米国最良の大学」年間ランキングでトップとなった。創立217年の私立のリベラルアーツ・カレッジである。全米600以上の4年制大学の学部教育を対象とするこのランキングは、教育の質、学生の経験、卒業生の収入などを基準に選定される。

 「大学の経済性と生産性に関する研究センター(CCAP)」の研究をもとにまとめた本ランキングで、ウィリアムズは近年つねに上位に顔を出していた。昨年は第4位、2008年は第5位だった。同校は学生数わずか2000人強、学生教員比率は7対1という小さな学校で、学生が教員と深く知り合う機会に恵まれ、他大学にはない学生生活を送ることができる。

 「私たちが大切にしていることの1つは、我が校の規模が小さく、世界の中での自分たちの位置づけをはっきり意識できるということです。これによって素晴らしい連帯感が育ちます」と、2012年卒業予定で、美術史と生物学を二重専攻するアマンダ・エステベス=クラウスさんは言う。「ウィリアムズの学生は非常に特殊なタイプばかりなので、他では絶対に見られない一風変わった雰囲気があります。だから大学が辺ぴなところにあっても、どうということはありません。なぜならどこか他に行きたいなんて思いませんから」。

 ウィリアムズの授業料は年間3万7640ドルと比較的高めだが、学校側は学生を資金面で支援しようと大きな努力を払っている。今年の春、ウィリアムズはすべての学生ローンを奨学金に切り替えた。同校の学生の平均債務額は9296ドルで、全米でも最も低い水準にある。

 ウィリアムズ出身の著名人としては、AOLの共同創業者スティーブ・ケース氏、シーグラムの最高経営責任者(CEO)エドガー・ブロンフマン氏、映画「波止場」や「欲望という名の電車」などでアカデミー賞を受賞したエリア・カザン監督、小説『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』の著者ジェイ・マキナニー氏、第20代米国大統領ジェームズ・A・ガーフィールド氏などがいる。

 昨年のランキングで第1位だった米陸軍士官学校(ウエストポイント)は第4位と若干順位を下げた。教育の質が高く、授業料が全額免除される公職養成系の高等教育機関は、空軍士官学校(11位)、海軍士官学校(29位)、沿岸警備隊士官学校(105位)、米商船学校(165位)と、いずれも健闘した。

 上位5位に入ったのは他に、プリンストン大(2位)、アムハースト大(3位)、マサチューセッツ工科大(5位)である。スタンフォード大(6位)、ハーバード大(8位)、イェール大(10位)といった名門校も上位にランクインした。

 ランキングに並ぶ全610校は、上位10位以内であろうと最下位付近であろうと、いずれも米国では最高の部類に入る大学といえる。今回調査対象としたのは、米国で正式に認可された6600校の4年制大学のうち、わずか9%である。したがってこのランキングに入ること自体が高い基準を満たした大学であることを意味する。

学生のニーズに応える学校こそが良い大学であるというのが本誌のランキングの価値観だ。他の大学ランキングが主に大学管理者による学校の評判を基準としているのに対し、本誌は新入生にとってずばり気になる要素に焦点を当てている。専攻の内容は興味深いか、4年で卒業できるか、学位を取るのに多額の負債を抱えることにならないか、卒業後はいいところに就職できるか、等々。

 これらの疑問に答えるため、CCAPのスタッフは様々な情報源からデータを収集する。ランキング作成に当たっては11の要素を取り上げ、それぞれを5つの大きなカテゴリーに分ける。まず卒業後に就いた職業での成功度については、給与比較サイトPayscale.com調査による卒業生の平均給与(全体に占めるウエート15%)、本誌とCCAP作成の会社役員リストに掲載されている卒業生の数(同5%)、米国版人事録に掲載されている卒業生の数を各大学の入学者数で調整したもの(10%)で評価する。

 次に、1年生から4年生までの学生の定着率(5%)と、ウェブサイト上での学生の授業評価(RateMyProfessors.com調査が17.5%、MyPlan.com調査が5%)によって、大学生活に対する満足度を評価する。標準的な学生が4年間に行う借り入れ(12.5%)と学生ローン全体の債務不履行率(5%)からは、在学中の債務負担についての評価を行う。さらに、現在の卒業率(8.75%)と、大学の種類別に見た平均卒業率と予想値との差(8.75%)から、4年間で学部課程を修了する学生の数を求める。

 CCAPは教育の質と授業料を比較した「ベストバリュー(お値打ち)」大学ランキングもまとめており、今年は軍系大学が上位を占めた。(関連記事リンクを参照)それ以外で上位に入ったのは、学生に授業料全額給付の奨学金(2009.2010学年度は3万4600ドル)を提供するニューヨークのクーパー・ユニオン大学だ。このランキングでは、一般的に授業料の低い公立大学も健闘した。

 読者の中には、本誌のランキング作成方法やデータのウエートのつけ方に賛成できない人がいるかもしれない。キャンパス内での犯罪率や、SAT(大学進学適性試験)の点数といった他の変数を考慮に入れたほうがいいと思う人もいるだろう。そのため本誌は、作成プロセスをカスタマイズし、自分の感覚や好みによってリストを作成することができる「DIYランキング」を用意した。(Forbes.comサイトを参照)

 大学のランク付けから導き出せることはそれほどない。重要なのは、個々の学生に合う大学を見つけることだ。ウィリアムズ・カレッジで順調に学生生活を送っている者は、フロリダ州立大学ではうまくやっていけない可能性もある。もちろん、大きな州立大学ならばアイビー・リーグ級品質の教育を受けることは可能だ。だがこの10年間で学費が大幅に値上がりしたことから、子供の大学への進学は一般的な家庭の家計にとって最も大きな決断の1つとなった。よって各家庭は集めうるすべての情報を手にする権利があろう。

-----kokomade



こちらのランキングのほうは「ぜひ載りたい」というランキングですよね。




米国「最良の大学」上位20校(順位、校名、所在地)

1 Williams College, Williamstown, MA
2 Princeton University, Princeton, NJ
3 Amherst College, Amherst, MA
4 United States Military Academy, West Point, NY
5 Massachusetts Institute of Technology, Cambridge, MA
6 Stanford University, Stanford, CA
7 Swarthmore College, Swarthmore, PA
8 Harvard University, Cambridge, MA
9 Claremont McKenna College, Claremont, CA
10 Yale University, New Haven, CT
11 United States Air Force Academy, USAF Academy, CO
12 Wellesley College, Wellesley, MA
13 Columbia University, New York, NY
14 Haverford College, Haverford, PA
15 Wesleyan University, Middletown, CT
16 Whitman College, Walla Walla, WA
17 Pomona College, Claremont, CA
18 Northwestern University, Evanston, IL
19 California Institute of Technology, Pasadena, CA
20 University of Chicago, Chicago, IL



日本でも「良い大学」とされているプリンストン(2位)、MIT(5位)、スタンフォード(6位)、ハーバード(8位)、エール(10位)も並んでいますが、その中にウィリアム・カレッジ(1位)やアマースト・カレッジ(3位)、スワスモアカレッジ(7位)、クレアモント・マッケナ・カレッジ(9位)、といった大学が入っているのが、なかなか興味深く、何をもって「良い」とするかを考えるきっかけを提供してくれている気がします。


日本でも、旧帝大や早慶といったところがどうしても着目されてしまっていますが、それが「誰にとって」「どんな目的に照らして」良いのかどうか、ちゃんと考えた上でランキングを捉えていかないと、ミスリードされてしまいかねないので、注意したいところです。


実を言うと、私が一番「目を引かれた」のは、4位の陸軍士官学校(ウェストポイント)、11位の空軍士官学校(コロラドスプリングス)です・・・
トップ20には入っていませんが、海軍士官学校(アナポリス)も29位らしく、どうやら「学費全額免除」の軍人(というより専門職?)養成系の大学は根強い人気のようです。(このランキング、去年の1位は陸軍士官学校だったようです)




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