評議員選挙の投票用紙は、塾員原簿登録の住所へ送付されることになっています。
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こんにちは。
西富です。
昨日の記事において「具体的な投票方法は明日にでも」というお話をしていたので、その投票方法についてお話したいと思います。
今週日曜日に開催される「塾長候補者推薦委員会」ですが、この委員会は各選挙区から選ばれた「代議員」によって構成され、その代議員が投票行為を行う、という意味で、アメリカの大統領選挙のような「間接投票方式」の形態となっています。
また、代議員の数がこれまたポイントで、選挙区/学部順に
文学部:48
経済学部:48
法学部:48
商学部:48
医学部:48
理工学部:48
総合政策学部:18
環境情報学部:18
看護医療学部:12
薬学部:18
一貫教育校:48
職員:48
の、計450名となっており、アメリカであれば「有権者数の数が多いかどうか」で代議員の数が動いていますが、義塾の場合、これまでの歴史的経緯(力関係?)で 代議員数が決まっています。
おそらく、選任教員/職員の単純な数にあわせて代議員数を決めようとしたら、文学部・医学部・理工学部・一貫教育校・職員の各選挙区の代議員数が大幅に増えるかもしれませんが、ここでは「専任教職員の一票の重さの公平性」よりも「学部(選挙区)間のバランス」が重視され、結果的には三田の動きに重きが置かれる構造になっています。
次に、実際の投票なのですが、
その方法は、
第一回(24名→5名):単記
第二回(5名→3名):単記もしくは3名までの連記
と定められています。
これが何を意味しているかと言えば、
第一回の投票は、のべ24名の候補のうちから、意中の候補1名を選んで投票すればよい
訳ですが
第二回の投票は、「意中の候補1名」だけを選んで投票することもできるし、
場合によっては(決めきれないので?)、「最大3名までを選んで」投票することが可能
であることを意味しています。
委員会の定数は450名であるわけですが、投票の定数となると、
第一回は450票
ですが、
第二回は最小450(全員が単記)〜最大1350票(全員が3名連記)
ということになるわけです。
この投票方法を「うまく?」利用すると、
「A)熱烈な支持者(&強烈な反対者)のいる候補(支持者150名)」VS「B)なんとなく支持が集まる候補(支持者100名)」
の対決となった場合、第一回投票は、
A候補:150票
B候補:100票
になりますが、
第二回投票でB候補が、A候補の当選を阻止するために他陣営と手を結ぶことによって(仮に他候補をC/Dとし、それぞれ80票の支持があるとする)、
A候補:150票(支持者が単記、その他の代議員は投票せず)
B候補:260票(B支持者に加え、C/D支持者がBも連記)
C候補:260票(C支持者に加え、B/D支持者がCも連記)
D候補:260票(D支持者に加え、B/C支持者がDも連記)
という投票結果となり、B/C/D候補が塾長候補者として残る結果になります。
仮に第二回も単記投票であれば、
A候補:150票
B候補:100票
C候補:80票
D候補:80票
となり、断然A候補が残るということですから、結構な違いともいえます。
つまりこの制度は、
「一部の熱烈な支持者のいる候補」を塾長候補とするのではなく、
「教職員の中に(程度はどうであれ)広範な支持を集められる候補」を塾長候補とする、
仕組みとなっています。
どっちが塾長候補を良いかどうかは一概に判断できませんが、
トップダウンタイプの組織ではない、一種の「同僚支配」タイプの組織である大学という性質を考えると、「波風が立たない」連記方式のほうが、現状の組織原理にはフィットしているのかもしれません。
いずれにせよ、この判断が、今後の日曜日に行われます。