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ニュースです。
私的には大ニュースです!
大学院法学研究科修士課程政治学専攻に専修コース(公共政策、ジャーナリズム)を新たに設置
その昔、「戦略構想大学院」という大学院構想がありました。
・戦略構想大学院(仮称)の創設について
この構想そのものは「学内における検討の結果、戦略構想大学院(仮称)の開設時期につきましては、2006年4月以降とすることになりました。(2004年6月10日付)」となり、今に至っています。
ただ、その構想の中の「政治、行政、経済、金融、経営、技術、ジャーナリズム、その他さまざまな分野にわたり、的確な予測能力と総合的な判断力のもとに独創的使命・目的を含めて合理的戦略を構想し構築できる、戦略構想力をもった人材の育成が急務である」という文言については、その後の義塾の動きを考えると、大学院メディアデザイン研究科や「福澤諭吉記念文明塾」において、その一部の実現が見られます。
さて、これらの動きの中で抜けていた部分が、今回どうやら埋まりそうです。
では、実際に今回の専修コースが想定している人材像ですが、プレスリリースおよび募集要項から抜き出すと以下のとおりです。
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(1)公共政策専修コース
公共政策専修コースが養成する人材像は、「政治」問題に強い関心と意識を持つ高度職業人としての政策専門家です。政策専門家は、「さまざまな公共的問題の発見、本質的な原因の解明、具体的な政策の企画立案、その効果的な実施、得られた結果の評価とフィードバック」の一連の意思決定に携わります。こうした意思決定は、民主主義的な政治によって行われるべきものです。政治に強い政策専門家は、政治家や公務員はもちろん、シンクタンクやNPO/NGO 等の市民社会や民間部門でも必要とされており、参加やアカウンタビリティ、政治的安定性、政府の有効性、規制の質、法の支配、汚職の統制といったガバナンスを尊重することになります。
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(2)ジャーナリズム専修コース
ジャーナリズム専修コースは、「政治」に強い、「良質」のジャーナリストの育成に努めます。例えば、本コースを通じて政治学の中で中心に位置する権力という考え方について学ぶことで、取材対象だけでなく、取材している自分の位置づけについても深く知り、考える力が身につくことを目指します。また、本政治学専攻は、政治学のみならず、国際政治や地域研究、そして政治史の分野も充実しており、国際的かつ歴史的視点を身につけることもできます。さらに、メディア関連やジャーナリストの実践にとって必要な講義も多数提供しています。
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今回の専修コースは、政治学専攻の中のコースにそれぞれ定員10名、うち半数は社会人を想定しているそうです。
学位も「修士(政治学)」ではなく、それぞれ「修士(公共政策)」「修士(ジャーナリズム)」となるとのことです。
これらの分野については、
早稲田大学では、公共経営研究科と政治学研究科ジャーナリズムコース
東京大学では、公共政策大学院(専門職学位課程)
京都大学では、公共政策大学院(専門職学位課程)
という形で、すでに先達がいらっしゃいます。
先達とは違う特色をもった、義塾らしいコースになることを願っています。
出願は、秋期が2008(平成20)年8月19日(火)〜21日(木) 、春期が2009(平成21)年1月14日(水)〜16日(金) です。
2009(平成21)年度法学研究科(修士課程)入試概要
「2009年度 法学研究科入試要項」
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11月8日:「創立150年記念式典」まで、あと135日
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