昨日、以下のような記事を見つけました。
大学全入時代 中教審、作業部会設置し具体策研究
《報道記事:読売新聞:11月12日付》
今は遡ること、約2ヶ月前の9月11日、時の福田政権の文部科学大臣:鈴木恒夫さん(私の元地元の代議士さん)が中央教育審議会に対して、以下のような諮問を行いました。
テーマは「中長期的な大学教育の在り方について」、
ポイントとしては
(1)社会や学生からの多様なニーズに対応する大学制度及びその教育の在り方について
(2)グローバル化の進展の中での大学教育の在り方について
(3)人口減少期における我が国の大学の全体像について
というものでした。
2008年9月11日 中長期的な大学教育の在り方について(諮問)
さて、この諮問に基づいて中央教育審議会、特に大学分科会では13ものワーキンググループを組成し、議論を始めたとのことです。
13ものワーキンググループ、過去に例がありません。
どちらかといえば、審議会の議論というのは、大人数の会議で事務局(官僚)から原案が出てきて、それを土台に議論するというのが普通かと思います。(参加者が多くなれば、それだけ「叩き台」である官僚の作文が活躍する場面も多いわけで)
しかし、どうやら今回は「ワーキンググループ」という形で、かなり突っ込んだ議論をするような気配が漂っています。
具体的には、大学分科会の大学教育の検討に関する作業部会の下にワーキンググループが組成されるそうです。
そのワーキンググループは以下のとおり。
・学位プログラム 国内外の教育課程などの分析
・通信制と通学制の大学 メディア活用教育のあり方など
・質保証システム 諸外国の設置基準などの分析
・学生支援 学生の修学支援などのあり方
・資料調査整理 様々な調査の新規企画と整理
・大学グローバル化 国際競争力向上への取組分析
・国際的な大学評価活動 国際的な大学ランキング分析
・高等教育規模分析第1 大学進学率の国際比較など
・高等教育規模分析第2 大学設置認可の現状などの分析
・全国共同利用 人的資源などの有効活用を分析
・地域の人材養成需要 地域の人材需要に関する分析
・OECD教育の成果評価 学習成果の評価の専門的な調査
・専門的人材養成のあり方 医療系人材などの論点整理など
これまでの審議会での議論が「枠組み論」であったとすれば、今回のワーキンググループでの議論は、かなり「具体論」になりそうです。
要注目です!
----------
2009年10月18日:2009年慶應連合三田会大会まで、あと339日
----------
----------
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければクリックお願いします。