やはり大部分の方はマイクロソフトの「Office IME」でしょうか。
それともジャストシステムの「ATOK」でしょうか。
それぞれのシステムは、それぞれのソフト会社が言葉を集め、変換するための辞書を作り、販売/配布しています。
あらかじめ辞書にない言葉や変換については、それぞれの個別のPC上に新しい言葉を登録・更新して使うことになります。
一般にはジャストシステムのATOKのほうが日本語の変換効率が高いと言われているものの「買わなければならない」という点がネックとなって、(ほぼ)予め付属されている、マイクロソフトのOffice IMEを使ってしまっている、というのが大抵の方の現状ではないでしょうか。
かく言う私も、そのひとり。
新規に追加する言葉の例としては、たとえば「けいそう」。
普通なら「係争」ですが、私にとっての頻出変換は「慶早」。
そもそも返還に入ってなかったので、追加しましたが(苦笑)。
全くイジレナイわけではなく、手間を惜しまなければどうにかなるわけですが、そうは言っても、個人の想像の範囲を出ない変換語しか蓄積されないわけでして・・・
と、思っていたところ、すごいものを発見。
それが
Social IME
です。
簡単にいえば、ネットワークを通じてユーザー同士が、それぞれに登録した変換辞書を共有できる日本語入力ソフトです。
入力文字の日本語変換時にネットワークへ接続し、各ユーザーが蓄積したデータを参照して変換候補をリストアップする仕組みということで、まさにこの高速&常時接続ネットワーク時代の発想の産物です。
基本的な考え方を含めたプレスリリースは、こちら。
慶應義塾大学の学生、ユーザー参加型の日本語入力システムを開発
〜ユーザー間の辞書共有とWEBデータによる予測変換を実現〜
《プレスリリース:Social IME:09年2月20日付》
そして、このSocial IMEを開発したのが、現在、慶應義塾大学大学院理工学研究科に在籍する奥野陽君。
発想もさることながら、実践する力も、これまたすごい。
なんといってもこのソフトはフリーウェアですから、多くのみなさんがダウンロードして、このIMEを育てていくことにより、これを利用する全員がその恩恵を受けることになるわけです。
まさに「独立すれども、孤立せず」の実践例かもしれません。
ぜひ、お試しのほどを。
追伸:
今回の記事を書くことで、初めて知りました、IMEの正式名称。
「Input Method Editor」って言うんですね。。。
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2009年10月18日:2009年慶應連合三田会大会まで、あと233日
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