2009年04月30日

《塾長選挙》9:後日談

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1999年三田会、登録受付中
5月23日、大同窓会開催予定

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先日発売された『週刊新潮』の5月7日&14日ゴールデンウィーク特大号に、先日行われた塾長選挙にまつわる記事を見つけました。



まずは評議員会での模様から。

----ここから
 4月24日午後2時過ぎ。慶應義塾大学・図書館旧館2階の大会議室では、この組織のトップである「塾長」を選任する評議員会が開催されていた。
「安西・現塾長の型どおりの挨拶に続いて、塾長候補者銓衡委員会の長でもある福澤武・評議員会議長から“慎重な審議の結果、3名の候補者のうち清家篤君を新塾長として評議員会に推薦することになった”旨の報告がなされたのです」
 評議員の一人が振り返る。
「若手の評議員からは、“清家君がどんな義塾の運営を考えているのか、所信をまず伺いたい”という意見が出ましたが、古参の評議員が“ここは伝統に従って議事を粛々と進行すべきだ”とたしなめ、そのまま“異議なし”の声と拍手で清家さんの塾長選任が承認された。議事は10分もかかりませんでしたよ」

----ここまで


どなたが話されたのかは分かりませんが(当日も評議員だけで70名近くもいましたから)、「若手の評議員」は紛れもなく私です・・・


塾長選任の臨時評議員会に出席するのは、当然今回が初めてだったので、私、まったく様子が分かっていなかったんです、当日まで。


私の想定としては
1)塾長候補者が議場内にいる
2)選任前に塾長候補者が所信を述べる
3)所信を聞いた後、選任の議決に入る
と勝手に思っていました。


しかし、実際は違ったんです、これが。

1)→議場内にいない。
2)→所信は述べない。あったのは所信(選挙における)を書いた紙がA4・3枚と履歴を書いたA4・1枚。
3)→所信を聞こうにも議場内にいない(選任後入場)。


過去のブログにも書いたかも知れませんが、この塾長は「理事長兼学長」なんです。
しかも、この「100年に一度の経済不況」といわれる時代の。


私の中の理解では、このような状況であれば、まずはこの巨大組織を率いる経営者としての素質や所信、それを裏付ける価値観みたいなものを確認したうえで「舵取り」を任せるべきだと思ってたんです。


なので、そこらあたりを塾長候補者に「きちんと」確認すべく、いつものように口頭ではなく「書面」での質問を用意してたんです、ちゃんと。A4・裏表1枚で。

とはいえ、臨時評議員会の状況が前述のような状況だったので、所信を聞こうにも窘められ、そもそも本人が議場にいないので質問書を提示するタイミングもなく・・・

残念でした。

(質問書の中身にご興味がある方はお知らせください)






そしてもうひとつ、選挙に関して面白い記述が。

----ここから
「選挙は、まず大学の学部や一貫教育校、職員など12部門が2名ずつの候補者を選ぶ。そして、やはり各部門選出の選挙人450人が一同に会し、2段階の予備選挙を行います。今回“3名連記”を義務づけた1回目の投票では、安西塾長が138票で3位に入っていましたが、上位5人に絞っての2回目の投票では、@清家篤・商学部長:286票、A国分良成・法学部長:231票、B細田衛士・元経済学部長:217票、C安西塾長:138票、D末松誠・医学部長:120票と全く票を伸ばせず4位に。塾長候補者銓衡委員会の審査の対象となる上位3名に残ることができなかったんです」
(by慶應関係者)

「1回目の投票では各学部の推薦した候補を軸に自由に投票するが、2回目は安西塾長を除いた(商・法・経の)3候補に票を集中させようとすいう戦略を皆で共有することができました」
(by杉浦章介・経済学部教授)

----ここまで


この記事で分かるのは、
1)第1回投票では「3名完全連記」の中、安西塾長は138票で3位だった。
2)第2回投票は「3名までの連記もしくは単記」という投票の中で、商・法・経の陣営はお互いに票を入れあっていた可能性がある
ということです。


第2回投票は以前にも説明したように「3名までの連記もしくは単記」です。

前回のブロクで「上位3名はおそらく3名連記、下位2名は単記だったのでしょう」という記事を書きましたが、どうやらその読みはあっていたようです。


450名で候補者が5人ですから、一陣営あたりに分配すると90名。
90名ずつの3陣営がお互いに票を入れあうとすると、計算上は270票になります。

一位だった清家さんが286票ですから、この計算にほぼ近い形で「3陣営の票の入れあい+アルファ」だったのでしょう。


ちなみに5名全員の票数を足すと992票。選挙人が450名ですから、平均すれば2名連記になっていたことになりますね。

票の入り具合をみると、やはり上位3名は3名連記、下位2名は単記というのが理解としては正しいでしょうね。




それにしても面白い投票制度です。

学部ごとの選挙人の人数も三田4学部、理工、医、が48名ずつなのに対し、SFCは3学部合わせて48、薬は12ですしね。
(一貫教育校と職員は各48です)



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2009年10月18日:2009年慶應連合三田会大会まで、あと169日
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posted by Tommy at 23:55| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 評議員 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
塾長選挙の日記を読んで驚きました。全く私も西富さんの考えるとおりです。事実を知れば、 恐らく他の塾員もそう思うのではないでしょうか。余談ですが、先日週刊「新潮」の記事を読んだ時、若手評議員とは、ひょっしたら、西富さんのことではないかと思いましたが、やっぱりあたりました。新しい21世紀の慶応ができるように、これからもみんなで応援していますので、是非がんばってください! 


Posted by 坂本浩一 at 2009年05月04日 11:20
うちの大学も、研究よりもカルト宗教の布教活動に熱心な教員を雇っているようじゃあね…ともかく新塾長に期待しています!
Posted by 訪問講師 at 2009年05月30日 14:58
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