2010年04月19日

日本におけるMBA ・・・ベンチャーですね。

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今年2010年は、卒業生評議員選挙が実施されます。
投票用紙が届くためには、塾員原簿の更新が必要です。
住所変更等による塾員原簿の更新は塾員センターまで。

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皆さん、お元気ですか。
西富です。

相変わらず、天候が落ち着かないですね・・・
しかもアイスランドでは火山まで。
いったいどこまで不順なんでしょうか。



さて、東洋経済に以下のような記事を見つけました。



国内MBAの光と影――不況で志願者が増えるが、質低下の懸念も
《雑誌記事:東洋経済:4月16日付》




記事の要旨としては
 ・キャリアアップの一つとしてMBAが人気。
 ・現在は、MBAでも経済的事情から国内、特にパートタイム(全日制ではない)MBAが人気。
 ・とはいえ、MBAマーケットでは質低下の懸念
 ・質低下の一つは「専門職大学院」制度による新規校の増設
という感じです。



この議論、不思議な前提があるなと感じます。

それは
「MBAと呼ばれるものには、どの大学かを問わず一定の水準が担保されるべき」
というものです。

その前提があるからこそ、専門職大学院という制度や夜間コースの増加が「MBAの質」を低下させるという議論が成り立っているんですよね。


これは、
「大学であれば、すべからく一定の水準が担保される」
というのと同じ様な議論だと思うんです。

そして、この命題は、今誰もが認識しているように成り立たない。


「大学であるかどうか」も重要ですが、
「どの大学か」も重要ですよね。


それと一緒で、MBAも
「MBA」であることが重要ではなく
「どの大学のMBA」か、が重要なはずです。




日本におけるMBAコースの老舗である、慶應のビジネススクール(大学院経営管理研究科)の歴史は1978年に始まり、既に30年以上経過していますが、それ以外のスクールの歴史は、ついこの前始まったばかりです。

MBAの本場であるアメリカでは、既に100年近い歴史を有していますが、それから比べれば、日本のMBAコースはまさに「ベンチャー」であると言えるでしょう。



「ベンチャーである」という認識を、設置者側も受講者側も認識して取り組めば、ギャップはある程度解消できるのではないでしょうか。

ベンチャーに大企業並みの福利厚生を求めるのは無理です。

ベンチャー自身も、状況に甘えていると淘汰されます。



お互いの覚悟が問われているのではないでしょうか。





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posted by Tommy at 00:52| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 大学一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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