2010年09月03日

大学ランキング色々・・・


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みなさん、お元気ですか。
西富です。



大学ランキングは、「ある目的のため」に「誰か」が行う性質のものなので、ランキング付けされた側にとっては、たまったものではないということもあるかと思います。



先日、こんな記事を見つけました・・・


大学再編:「教育の質」低い50校を指定
《新聞記事:朝鮮日報(日本語版):8月26日付》



kokokara-----

教育科学技術部は25日、大学教育が質的に劣る大学(専門大学)50校のリストを近く発表し、対象校の在学生に対する政府の学資ローンを制限する方針を明らかにした。全国345校の下位15%に相当する大学に不利益を与えることで、学生が質的に劣る大学の経営を支える状況を解消し、整理統廃合など大学の再編につなげるのが狙いだ。

 教育科学技術部は最近開いた学資金貸出制度審議委員会を開き、全345校を三つのグループに分ける作業を終えた。リストは大学が随時募集の願書受け付けを開始する9月8日までに公開される。リストでBグループに分類された44校は、学資ローンの上限が来年の新入生から登録金(授業料)の70%まで、Cグループに分類された6校については、同30%までに制限される。

 教育科学技術部の担当者は「Cグループ6校は長期的には整理対象と見なされる」と指摘した。残る85%の学校はAグループに分類され、新入生と在学生は登録金全額の融資を受けることができる。

 ただ、B、Cグループの大学の学生でも、所得が年4975万ウォン(約350万円)以下の家庭の子女に対しては、例外的に登録金の100%まで融資を受けられるようにする。

 今回の大学分類の基準は、就職率、在学生の定員充足率、専任教員の確保率、学士管理、融資償還率、低所得層学生に対する支援実績などだ。

 教育科学技術部の担当者は「志望大学の財務状況や教育の質を正確に把握した状態で、受験生に志願してもらうのが狙いだ。問題がある大学への新入生の志願を減らす間接的な方法で、大学の再編につなげたい」と説明した。


-----kokomade


国家が進んで「(長期的に)整理対象」となる大学を指定するようなランキングを公表するというのは、なかなか激しいものがあります。




一方、アメリカではこんなランキングも。


米国大学ランキング 学生にとってよい大学とは
《雑誌記事:フォーブス:8月26日(原文は8月11日付)》



kokokara-----

米国で最良の大学は、ハーバードでもプリンストンでもなく、ウエストポイント(陸軍士官学校)やアナポリス(海軍士官学校)でもなかった。マサチューセッツ州バークシャー山脈の懐にあるウィリアムズ・カレッジが、本誌のまとめた第3回「米国最良の大学」年間ランキングでトップとなった。創立217年の私立のリベラルアーツ・カレッジである。全米600以上の4年制大学の学部教育を対象とするこのランキングは、教育の質、学生の経験、卒業生の収入などを基準に選定される。

 「大学の経済性と生産性に関する研究センター(CCAP)」の研究をもとにまとめた本ランキングで、ウィリアムズは近年つねに上位に顔を出していた。昨年は第4位、2008年は第5位だった。同校は学生数わずか2000人強、学生教員比率は7対1という小さな学校で、学生が教員と深く知り合う機会に恵まれ、他大学にはない学生生活を送ることができる。

 「私たちが大切にしていることの1つは、我が校の規模が小さく、世界の中での自分たちの位置づけをはっきり意識できるということです。これによって素晴らしい連帯感が育ちます」と、2012年卒業予定で、美術史と生物学を二重専攻するアマンダ・エステベス=クラウスさんは言う。「ウィリアムズの学生は非常に特殊なタイプばかりなので、他では絶対に見られない一風変わった雰囲気があります。だから大学が辺ぴなところにあっても、どうということはありません。なぜならどこか他に行きたいなんて思いませんから」。

 ウィリアムズの授業料は年間3万7640ドルと比較的高めだが、学校側は学生を資金面で支援しようと大きな努力を払っている。今年の春、ウィリアムズはすべての学生ローンを奨学金に切り替えた。同校の学生の平均債務額は9296ドルで、全米でも最も低い水準にある。

 ウィリアムズ出身の著名人としては、AOLの共同創業者スティーブ・ケース氏、シーグラムの最高経営責任者(CEO)エドガー・ブロンフマン氏、映画「波止場」や「欲望という名の電車」などでアカデミー賞を受賞したエリア・カザン監督、小説『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』の著者ジェイ・マキナニー氏、第20代米国大統領ジェームズ・A・ガーフィールド氏などがいる。

 昨年のランキングで第1位だった米陸軍士官学校(ウエストポイント)は第4位と若干順位を下げた。教育の質が高く、授業料が全額免除される公職養成系の高等教育機関は、空軍士官学校(11位)、海軍士官学校(29位)、沿岸警備隊士官学校(105位)、米商船学校(165位)と、いずれも健闘した。

 上位5位に入ったのは他に、プリンストン大(2位)、アムハースト大(3位)、マサチューセッツ工科大(5位)である。スタンフォード大(6位)、ハーバード大(8位)、イェール大(10位)といった名門校も上位にランクインした。

 ランキングに並ぶ全610校は、上位10位以内であろうと最下位付近であろうと、いずれも米国では最高の部類に入る大学といえる。今回調査対象としたのは、米国で正式に認可された6600校の4年制大学のうち、わずか9%である。したがってこのランキングに入ること自体が高い基準を満たした大学であることを意味する。

学生のニーズに応える学校こそが良い大学であるというのが本誌のランキングの価値観だ。他の大学ランキングが主に大学管理者による学校の評判を基準としているのに対し、本誌は新入生にとってずばり気になる要素に焦点を当てている。専攻の内容は興味深いか、4年で卒業できるか、学位を取るのに多額の負債を抱えることにならないか、卒業後はいいところに就職できるか、等々。

 これらの疑問に答えるため、CCAPのスタッフは様々な情報源からデータを収集する。ランキング作成に当たっては11の要素を取り上げ、それぞれを5つの大きなカテゴリーに分ける。まず卒業後に就いた職業での成功度については、給与比較サイトPayscale.com調査による卒業生の平均給与(全体に占めるウエート15%)、本誌とCCAP作成の会社役員リストに掲載されている卒業生の数(同5%)、米国版人事録に掲載されている卒業生の数を各大学の入学者数で調整したもの(10%)で評価する。

 次に、1年生から4年生までの学生の定着率(5%)と、ウェブサイト上での学生の授業評価(RateMyProfessors.com調査が17.5%、MyPlan.com調査が5%)によって、大学生活に対する満足度を評価する。標準的な学生が4年間に行う借り入れ(12.5%)と学生ローン全体の債務不履行率(5%)からは、在学中の債務負担についての評価を行う。さらに、現在の卒業率(8.75%)と、大学の種類別に見た平均卒業率と予想値との差(8.75%)から、4年間で学部課程を修了する学生の数を求める。

 CCAPは教育の質と授業料を比較した「ベストバリュー(お値打ち)」大学ランキングもまとめており、今年は軍系大学が上位を占めた。(関連記事リンクを参照)それ以外で上位に入ったのは、学生に授業料全額給付の奨学金(2009.2010学年度は3万4600ドル)を提供するニューヨークのクーパー・ユニオン大学だ。このランキングでは、一般的に授業料の低い公立大学も健闘した。

 読者の中には、本誌のランキング作成方法やデータのウエートのつけ方に賛成できない人がいるかもしれない。キャンパス内での犯罪率や、SAT(大学進学適性試験)の点数といった他の変数を考慮に入れたほうがいいと思う人もいるだろう。そのため本誌は、作成プロセスをカスタマイズし、自分の感覚や好みによってリストを作成することができる「DIYランキング」を用意した。(Forbes.comサイトを参照)

 大学のランク付けから導き出せることはそれほどない。重要なのは、個々の学生に合う大学を見つけることだ。ウィリアムズ・カレッジで順調に学生生活を送っている者は、フロリダ州立大学ではうまくやっていけない可能性もある。もちろん、大きな州立大学ならばアイビー・リーグ級品質の教育を受けることは可能だ。だがこの10年間で学費が大幅に値上がりしたことから、子供の大学への進学は一般的な家庭の家計にとって最も大きな決断の1つとなった。よって各家庭は集めうるすべての情報を手にする権利があろう。

-----kokomade



こちらのランキングのほうは「ぜひ載りたい」というランキングですよね。




米国「最良の大学」上位20校(順位、校名、所在地)

1 Williams College, Williamstown, MA
2 Princeton University, Princeton, NJ
3 Amherst College, Amherst, MA
4 United States Military Academy, West Point, NY
5 Massachusetts Institute of Technology, Cambridge, MA
6 Stanford University, Stanford, CA
7 Swarthmore College, Swarthmore, PA
8 Harvard University, Cambridge, MA
9 Claremont McKenna College, Claremont, CA
10 Yale University, New Haven, CT
11 United States Air Force Academy, USAF Academy, CO
12 Wellesley College, Wellesley, MA
13 Columbia University, New York, NY
14 Haverford College, Haverford, PA
15 Wesleyan University, Middletown, CT
16 Whitman College, Walla Walla, WA
17 Pomona College, Claremont, CA
18 Northwestern University, Evanston, IL
19 California Institute of Technology, Pasadena, CA
20 University of Chicago, Chicago, IL



日本でも「良い大学」とされているプリンストン(2位)、MIT(5位)、スタンフォード(6位)、ハーバード(8位)、エール(10位)も並んでいますが、その中にウィリアム・カレッジ(1位)やアマースト・カレッジ(3位)、スワスモアカレッジ(7位)、クレアモント・マッケナ・カレッジ(9位)、といった大学が入っているのが、なかなか興味深く、何をもって「良い」とするかを考えるきっかけを提供してくれている気がします。


日本でも、旧帝大や早慶といったところがどうしても着目されてしまっていますが、それが「誰にとって」「どんな目的に照らして」良いのかどうか、ちゃんと考えた上でランキングを捉えていかないと、ミスリードされてしまいかねないので、注意したいところです。


実を言うと、私が一番「目を引かれた」のは、4位の陸軍士官学校(ウェストポイント)、11位の空軍士官学校(コロラドスプリングス)です・・・
トップ20には入っていませんが、海軍士官学校(アナポリス)も29位らしく、どうやら「学費全額免除」の軍人(というより専門職?)養成系の大学は根強い人気のようです。(このランキング、去年の1位は陸軍士官学校だったようです)




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posted by Tommy at 23:32| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 大学一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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