13日深夜25:59分から、TBS系で「村の老いを支えて〜池田医師17年の軌跡〜」というドキュメンタリーが放送されました。
このドキュメンタリーは、10日の土曜日の日記にも書いた、三好志奈さんが手がけた、最初で最後の長編ドキュメンタリー作品で、私自身は土曜日に三田で行われた作品上映会で見ました。
内容は、長野県の小川村という過疎・高齢に直面している場所で、医療・福祉・保健を統合して地域医療に取り組んでいた医師、池田忠さんが村を離れることになった経緯やその最後の活動を克明に記録したものでした。
ドキュメンタリーそのものは、三好さんが制作を進めていたのですが、その完成直前にヘリコプター事故で亡くなってしまったため、信越放送の同僚が作品を引き継いで仕上げ、JNNネットワーク協議会賞の大賞を昨年受賞したということでした。
何よりも印象深かったのは、エンドロールにあった「三好志奈」という名前でした。
私の今の仕事のように、一般の企業の後ろ側でする仕事だと、表に名前が出ることは、たとえ会社名であってもほとんどなく、むしろ出てはいけない仕事の部類に入るわけです。しかし、今回のようなテレビや新聞といった直接視聴者に届くところに名前が出るというのは、「モノを作った」という証が明確に残るんだなぁと感心しました。
と同時に、これ以上「三好志奈」というエンドロールを見ることがないのかと思うと、切ない気持ちに包まれました。