署名が集まってホッとしていたところに、またまた難関現る。
前回からはや2ヶ月あまり経過し、いよいよ本格的に「やばい」状況になってきました。
今、研究テーマとしようとしているのは、『1990年代の社会科学系大学院修士課程における「専門職業人養成」機能』についてです。
90年代は、大学設置基準が大綱化されたことによって、それまでの固定的な制度が、個々の大学である程度自由に設計できるようになったことがトピックとして上げられます。
これに加えて注目すべきは大学院政策で、同じ時期に「2000年までに大学院生倍増」を謳った答申が打ち出され、90年時点で62,000人弱の修士課程の学生が在学していたわけですが、2000年時点ではそれが140,000人を超える数になっているのです。(ちなみに2004年時点で160,000人を超えています)
特にこの中身を見てみると、それまでのボリュームゾーンの工学系はもちろん2倍に伸びているのですが(28,399から59,076)、それよりも著しい伸びを示していたのが社会科学系で、6,366人が2000年には21,457人と3倍を超える伸びを示していたんです。
90年当時までの大学院はどちらかといえば「研究者養成」が基本だったわけですが、10年で研究者の需要が倍増しているわけではなく、2000年時点での大学院は「研究者養成」に加えて「専門職業人養成」も、その主要な目的としている(そうしていないとおかしい)わけです。
じゃぁ、その「専門職業人養成」ってどうなってたの?、というのが、私の問題関心なわけですが、なかなかこれが難しい。
指導教授いわく「ロジックは良いんだけど、実際に調べようとすると、きっとデータ集まらないよ」だそうで・・・
考えます・・・