【当事者による発表】
2008年4月1日の合併に向け、学校法人慶應義塾と学校法人共立薬科大学が合併契約を締結
《Keio Top News 2007/03/26》
同件に関するプレスリリース(PDF版)
【各種報道】
合併締結:慶応大と共立薬科大 名称は「慶応大薬学部」に
《毎日新聞:3月26日付け》
慶応義塾と共立薬科大、08年4月の合併を正式契約
《朝日新聞:3月26日付け》
慶応と共立薬科大、08年4月に合併・契約締結
《日経新聞:3月26日付け》
ニュースの中にも記述がありますが、この件に関しては、先週20日(火)に行われた評議員会に、合併契約調印に関する議題が付され、複数の質疑応答の後に可決されました。
義塾としては、これまで理工学部に生命情報学科を作り、環境情報から発展して山形に先端生命科学研究所を作るなど、バイオ関係についてはこの5年程度の間に次々に手を打っていたわけで、それを考えると、ここで一つの区切りを迎えたと言えるのではないでしょうか?
しかし、この「薬学部」が本当に「義塾薬学部」となれるかどうかについては、今後にかかっているのも、また事実です。
これまで義塾では、創立時点の文・経・法以降、
・医学部(北里柴三郎を招聘して設置)
・理工学部(藤原工業大学が藤原銀次郎によって寄贈)
・商学部(経済学部から分割)
・総合政策/環境情報(新設)
・看護医療(看護短期大学を改組)
と、
基本的には直接の関係者の援助や寄贈による拡大(医・理工)、内部からの発展形(商・総・環・看)というように、内側からジワジワと大きくなっていく形で今に至っているわけです。
しかし、今度の薬学部は違います。
これまでまったく別の文化が育まれてきた法人を、義塾の新たな一部として受け入れることになるのです。
それも、学生・教員、すべて。
(創立者は義塾経済学部の出身。鎌田塾長も創立時に顧問をしていたということですから、まったく「別」というわけでもないのでしょうが)
しかも、共立薬科80年の歴史の中で育ち、世に送り出されてきたOBOG約一万人も含め、です。
これは、まさに、とてつもなくすごいチャレンジです!!
この案件は、新設学部を作るよりも、よっぽど手間も労力もかかる大事業です。
どうソフトランディングできるのか、創立150年記念事業に加えて、自分のこの任期中の検討事項が増えました。
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共立薬科大学
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