2007年08月19日

インド進出 by 東大

皆さん、1820年当時の世界のGDPってご存じですか?

インドって、どれくらいあったのか、想像できますか?

な、なんと16%もあったんだそうです!

ちなみに中国が28.7%で、実に中印両国で45%近くあったことになります。(ちなみに人口だと全世界の55%!)

日経:中国のGDPは日本の2倍(世界銀行)……こんなことにカリカリしてはいけない

書籍:世界経済の成長史1820‐1992年―199カ国を対象とする分析と推計


さて、なぜこんな話をするかと言いますと、これです。


優れた学生呼び込め、東大がIT急成長のインドに事務所
《新聞記事:読売新聞8月18日付け》



新聞タイトルそのままなんですが、IT分野で急成長しているインドに、来年「インドオフィス」を立ち上げ、インド工科大学などと学術交流を考えている、という記事なんです。

「欧米に流れるインドの優秀な人材と技術を呼び込み、浮上の足がかりにしたい考えだ」と、記事は書いてあるわけですが・・・



はたして「欧米に流れる」人材なんて、呼び込めるのでしょうか?

言語環境は日本語だし、生活環境だって十分に整っていない。居続けたとしても英語が上達するわけでもないし、企業に入ったとしても「ガラスの天井」を感じてしまう・・・

そんなところに、人材が惹きつけられる理由があるでしょうか?


更に新聞記事には、東大関係者のコメントとして「人材豊富なインドから優秀な留学生を積極的に受け入れ、共同研究の実績も積み重ねることで、世界トップの大学を目指したい」という言葉があります。

ちょっと気になるんですよね。
「国立大学法人」としての役割ってなんだろう、って。

研究レベルとして世界に伍したい、というのは理解できるのですが、それをインドに依存するのか、と。


ちょっとナショナリスティックですかね?
posted by Tommy at 23:33| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 大学一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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