2007年10月30日

一体、本当はいくら必要なのか?

皆さんは、大学の学費、いくらだったか、誰が出してくれたか、覚えていらっしゃいますか?


私の認識が正しければ、日本では多くの大学生が、自分自身ではなく家計(親)が学費の支出主体になっているはずです。しかもその資金源は、現金か親が教育ローンを組むことによって捻出しているはずです。しかも額自体も、そこまで高いということはない(特に文系)。


一方、アメリカはというと、大学生自身が大学や奨学金から資金援助を得たり、本人自身の名義で銀行でローンを組んだりということが多いと言われています。しかも、文系であっても学費が高い!


さて、なんでこんなことを書くかといえば、こんな記事を見つけた方です。


米大学の学費が上昇 学生の4分の3が資金援助受ける
《報道記事:CNN10月23日付け》


記事の内容はというと:
米国の4年制私立大学における2007─08年度の学費が前年から6.3%上昇し、平均で2万3712ドル(約272万円)に達したことが、米大学関連団体のまとめで判明した。

米国の大学や短期大学、各種学校などが加盟する非営利団体カレッジ・ボードが22日に、各大学の授業料や寮費などをまとめた報告書を発表した。

4年制私立大学では、学費2万3712ドルのほか、その他の必要経費を含めると、前年から5.9%高い3万2307ドル(約370万円)が必要となる。

4年制公立大学の場合、学費は前年比6.6%高の平均6185ドル(約71万円)で、寮費など必要な総額費用は前年から5.9%高い1万3589ドル(約155万5000円)。2年制公立大学の学費は前年比4.2%高の2361ドル(約27万円)だった。

また、4年制大学の学生のうち、約4分の3が奨学金や税制優遇策などを受けていることがわかった。学生の40%が政府による学生ローン、21%が大学の奨学金を受けている。

4年制大学に在学する学生が受けている奨学金などの平均援助資金額は、私立大生が9300ドル(約106万円)、公立大生が3600ドル(約41万円)。これらの援助資金により、実質の学費が私立大で約1万4400ドル(約165万円)、公立大で約2600ドル(約30間年)に抑えられている。

カレッジ・ボードによると、2005年の大学生のうち、4年制公立に通学する割合は47%だった。4年制私立には23%が通い、2年制公立には22%が在学している。


アメリカでは、そもそも1年間の学費が270万近くするわけですが、それに対して平均して100万円近くの資金援助を獲得することで、実質的な学費を抑えているわけです。

270万。

日本だと文系学部4年分ですね。

取り返そうという気にするには十分ですね。


良いかどうかは別として、教育を提供する側と需要する側に緊張関係を構築するには十分な額ですね。



アメリカ並みに突き抜けないまでも、日本においても「提供する価値」に即した学費を設定する(その代わりに資金援助の道も同様に設けるわけですが)ところが出てくるでしょうか・・・


奨学制度(慶應義塾)




【今日(10月30日)は何の日】
「教育勅語」発布(1890)、歌舞伎座が漏電の為に全焼(1921)、ラジオドラマ『火星人来襲』の放送でパニックに(1938)

【今日が誕生日】
松平信綱(1596)、雍正帝(1678)、ドストエフスキー(1821)、ポール・ヴァレリー(1871)

【今日が忌日】
光明天皇(1654)、芹沢鴨(1863)、尾崎紅葉(1903)、アンリ・デュナン(1910)


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posted by Tommy at 23:21| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 大学一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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