島田裕巳『慶應三田会』(三修社、2007年10月)

宗教学者として著名な島田裕巳が、外部から三田会について調査・分析した書籍です。
島田裕巳オフィシャルブログ
2007年10月29日
『慶應三田会―組織とその全貌』が発売になりました
さっそく読破しました。
なかなか興味深かったです。
「大学デビュー」の私が知らない三田会の話もちりばめられており、なかなか(私にとっては)読み応えがありました。
ただ、分析の枠組みとして、島田さんがこれまで研究されてきた創価学会との比較を用いているのですが、学会側の構造について十分に認識がないため、若干無理くりな印象も覚えました。
とはいうものの、義塾は「教育共同体」として、教育課程に入学すると「塾生」、卒業すると「塾員」となるものの、いずれにせよ「慶應義塾」という共同体の構成員として一生の関係にあるというのは、他の大学とは全く違う特徴であり、もっと言ってしまうと、このような構造になっているのは恐らく義塾だけであるという、極めて特異(ゆえに島田さんも着目されたのでしょうが)と言えるでしょう。
私自身も、この共同体の代議員(評議員)として、共同体の発展のために力を尽す役割を担わせていただいているわけです。
あ、そうそう。
この本の69ページから70ページにかけて、名前こそ出ていませんが、私のことが書かれています。
残念ながら、事前に取材はありませんでしたが(苦笑)。
【今日(11月20日)は何の日】
赤壁の戦い(208)、帝国ホテル開業(1890)、「岩波新書」が刊行開始(1938)、慶應義塾と共立薬科大学が両大学の合併協議開始を発表(2006)
【今日が誕生日】
徳川宗春(1696)、尾崎行雄(1859)、エドウィン・ハッブル(1889)、猪瀬直樹(1946)
【今日が忌日】
天璋院(1883)、レフ・トルストイ(1910)、若槻禮次郎(1950)、フランコ(1975)
