2007年11月25日

三田づくし

島田裕巳さんの『慶應三田会』に「3人寄れば三田会結成」なる言葉がありますが、それを実感するような週末でした。

今週あったことをご報告すると
 ・22日:mixi三田会オフ会@虎の門
 ・23日:ラグビー早慶戦@外苑前
 ・24日:ゼミOBOG会@新橋
 ・25日:三田祭@三田
となります。

22日の「mixi三田会」は、mixiのコミュニティの一つである「mixi三田会」の登録者数が2000名を超えた記念で開催されたオフ会でありました。
参加者数はそれほど多くなかったわけですが、世代も違えば、業界・業種も違う、ただ「義塾出身者」だというだけで飲み会を普通に開催できる(しかもそこで打ち解けあうことができる)というのは、他の大学出身の方から見ると、一種異様といえるかも知れません。
とはいえ、このような繋がりが重層的にできているところが強みであり、この会でも「●●の知り合いの××知ってる?私、××と▽▽で一緒だったんだよ」みたいな話で簡単に盛り上がるんですよね。


こういう話がありながらも、現実の「三田会」は、昔から比べるとその求心力が弱くなってきているのではないかというのが私の見立てです。

三田会のそもそもの強みは、一貫教育校出身者が持つ「塾らしさ」が軸になっていると思うのですが、今や大学学部の卒業生6600名余の中で一貫校出身者の割合は2割程度なわけです。
残り8割近くが「大学だけ慶應」という塾員であり(私もこの中に含まれるわけですが)、この大多数に対する「塾らしさ」の浸透力が弱くなっているように感じています。

特に、大学学部の「教育」そのものにおいて「塾らしさ」を伝える機会が減っている(もしくは無い)ところに、その原因の一端があるんじゃないかと思っています。
聞くところによると、高校まではかなり「慶應義塾」や「福澤諭吉」を学ぶ機会(授業や課外活動)があるとのことなのですが、大学になると実質的にはそのような機会はほとんどありません。この機会のなさを、過去は「慶早戦」や「ゼミ」「サークル」が補っていたのだと思いますが、現在はこのような場に所属/参加する学生そのものが相対的に減っており、この機会すら享受することなく大学生活を終えることになっているのではないか、と。


来年の150年は乗り越えられるにせよ、175年、200年を考えたとき、現状にやや危惧を覚えます。

この機会にこそ「塾らしさ」を公式/非公式に伝承していく仕組みについて再検討する必要があるかもしれません。



私なりに、できることはできるだけしてみようと思っていますが、皆さんも、身の回りで「塾らしさ」を伝える何かに挑戦してみてください。

「自我作古」です。




【今日(11月25日)は何の日】
クーベルタン男爵がオリンピック復活を提唱(1892)、皇太子裕仁親王(後の昭和天皇)が摂政に就任(1921)、三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊・東部方面総監部で割腹自決(1970)

【今日が誕生日】
安藤信正(1819)、アンドリュー・カーネギー(1835)、カール・ベンツ(1844)、吉本隆明(1924)

【今日が忌日】
惟康親王(1326)、三島由紀夫(1970)、ウ・タント(1974)

【今日行ったお店】
La Gradisca(イタリアン、六本木)


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posted by Tommy at 23:40| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
mixi三田会のオフ会にご参加されたとのこと、
小生も参加予定でしたが、関西から友人が上京しましたのでキャンセルしました。
mixi三田会の主宰者はインターネット三田会の会員で面識のある方です。
当会は奇数月に三田キャンパス北館のファカルティクラブで、
オフライン会を開いていますので、お立寄りください。
開催日は会報でお知らせしております。

 お説の通り、大学における福澤精神の教育は私どもの在学中
(1954〜1958)にも全くありませんでした。
1年生の教養課程の中の必修科目として教育を行うべしが持論です。
また教員の採用には「福沢全集」から100題の質問をして、
80点以下の人は採用するべきではないと長年唱えています。
「学問のすすめ」すらも読まずに卒業する人が多いのでは、
福澤先生の精神を伝承し実践することは出来ません。
 卒業生の大学への募金などの支持率はアメリカの大学に比べて
半分以下ですから、日本では一番でも威張っていられる状態ではありません。
Posted by 小野 喜也 at 2007年11月30日 12:08
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