2008年01月18日

小平からの挑戦者、千駄ヶ谷に現る

皆さんご承知のことと思いますが、東京都小平市には著名な大学が二つあります。

ひとつは一橋大学、そしてもう一つは津田塾大学です。


一橋大学は、前期2年が小平で後期2年が国立という形だったのですが、国立キャンパスを整備し、学生は基本的に4年間を国立で過ごすようになってしまいました。そして小平はグラウンドその他に・・・


今でもそうですが、一橋と津田塾は一緒にサークルや各種学生活動を行うことが多く、両校のお名前をモジッて「ひとつだ」とさえ呼ばれています。



さて、その、小平に取り残されていた津田塾が、ひょんなことから都心進出を果たすことになったようです。


津田塾大学が千駄ヶ谷に新キャンパスを開設(東京)
《新聞記事:読売新聞1月16日付け》


千駄ヶ谷新キャンパスの開設について
《大学関連ニュース:津田塾大学:1月16日付け》


津田塾大学 千駄ヶ谷に新キャンパス開設
《プレスリリース:津田塾大学:1月11日付け》



津田塾は、その同窓会が設立した「財団法人津田塾会」が、これまで実施してきた英語教育事業が経営不振に陥っているため、その財団法人を解散し、その残余資産を大学が吸収することで、大学が千駄ヶ谷にキャンパスを持ち、大学ブランドで新たに英語教育を展開することになるのだそうです。


新聞記事を仔細に読んでみると・・・
《ここから記事》
津田塾大学(小平市)は、4月から都心に新キャンパスを開設する。同大の同窓生らでつくる「津田塾会」が3月末で解散するのに伴い、同会が土地や建物などの財産を同大に寄付し、それらが「千駄ヶ谷キャンパス」として利用される。同大は「都心で便利。情報発信の拠点にしたい」としている。

 同会は1905年発足の同大同窓会が母体。47年に財団法人として認可され、子どもや大人を対象とした英語塾、ビジネス英語などを教える専門学校を運営してきた。だが、英会話学校増加による競争激化や少子化の影響で生徒の減少が続き、多い時には400人を超える入学者がいた専門学校も、近年の入学者は十数人にとどまっている。

 こうした経営状況に加え、公益法人(財団法人や社団法人)に対する税制優遇措置を公益性の高い法人に限るよう改めた公益法人制度改革関連法が施行されると経営が悪化しかねないとして、解散が決まった。

 寄付される土地は約7300平方メートル。建物は津田ホール(地上4階、地下1階、延べ面積4600平方メートル)、本館(地上5階、延べ面積5100平方メートル)、別館(地上3階、延べ面積500平方メートル)。JR千駄ヶ谷駅前という好立地で、同大はここに社会人向けの英語教員養成を目的とした研究科開設を検討している。

 このほか、同会が開いていた英語塾を引き継ぐ形で、大学独自の教育プログラムを交えた英語のオープンスクール開設や、子どもから大人まで参加できる生涯教育講座の開設などに活用する考えだ。小平キャンパスでの講義を移す予定は、今のところはないという。

 飯野正子学長は「都心にキャンパスを持てればと願っていた。小平は都心から遠いので、千駄ヶ谷キャンパスでは、社会人たちが夜や休日に学べるコースを設けたい」としている。

《ここまで記事》



確かに学長さんとしては、願ったり叶ったりというところではないでしょうか?


18歳人口の減少は、都心にある大学への集中化を生んでおり、郊外型の大学は苦戦を強いられていることは想像に難くありません。

これは特に80年代の多摩地区への移転をした中堅大規模大学に多く言えるわけですが、「都心から遠い」「女子大学」である津田塾も、その流れに乗ってしまっていると言えるでしょう。

今や優秀な女子学生は早慶へと進学することが多くなり(おかげで義塾の女子学生比率は上がっていますが。ちなみに早稲田だと国際教養学部の誕生がそれに火をつけた形でしょうね)、教育の質に定評がある(あった?)津田塾であっても時代の波に逆らうことはなかなか難しいと思われます。



という状況下での千駄ヶ谷。


これは大きい。


プレスリリースにもあるように「学部および大学院の授業を実施」
できる拠点が都心に、しかも大規模に確保できたんですから。




今回は、同根の法人(学校法人・財団法人)同士の「吸収合併」案件であるわけですが、同根ではない法人同士の案件は、いつ本格化するのでしょうか?

あ、共立薬科@芝は同根ではないですね(苦笑)。


追伸:
今回の一連の記事を見ていて、慶應連合三田会会長でる服部禮次郎さんが、学校法人津田塾大学の理事長であることを初めて知りました(汗)。





【今日(1月18日)は何の日】
藤原頼通が関白に就任(1020)、 大坂冬の陣で和議が成立(1615)、ヴェルサイユ宮殿でヴィルヘルム1世がドイツ皇帝に即位、ドイツ帝国が成立(1871)、李承晩ラインを宣言(1952)

【今日が誕生日】
モンテスキュー(1689)、鈴木貫太郎(1868)、石原莞爾(1889)、全斗煥(1931)衣笠祥雄(1947)、ビートたけし(1947)

【今日が忌日】
後朱雀天皇(1045)、足利義持(1428)、稻村三伯(1811)、牧野富太郎(1957)



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posted by Tommy at 23:50| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 大学一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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