2008年02月17日

図書館のカスタマイズ

【今日のランチ】
叙々苑游玄亭(有楽町マリオン店)


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先日、気になる新聞記事を見つけました。


大学図書館の蔵書、学生が選ぶ 西日本の大学に広がる
《報道記事:「朝日新聞」2月9日付》



最近の大学図書館では「ブックハンティング」なる活動があるようです。


簡単に言うと
「図書館員ではなく学生が、独自の視点で予算の範囲内で図書館に収めるべき本を選定する」
ということになるのでしょうか。



-----ここから記事-----
大学図書館が購入する本の一部を学生たちに書店で選んでもらう「ブックハンティング」が、西日本の大学を中心に広がっている。ベストセラー小説や旅行ガイド、実用書など、これまでの大学図書館にはあまりなかった本が次々と蔵書に加えられている。インターネットで簡単に資料を調べられるようになるなか、図書館離れを食い止めるとともに、大学の魅力づくりに役立てたいというねらいもあるようだ。

 高松市内の大型書店で1月上旬、高松大と系列の高松短期大の学生7人が「ブックハンティング」に参加した。短大秘書科2年の藤原詩織さん(19)が選んだのは「『もうひとりの自分』とうまく付き合う方法」。「就職活動中なので、将来を不安に思うことも多い。背中を押してくれる本に目がいきます」

 学生たちは手にした携帯端末で気に入った本のカバーに表示されているバーコードを読み取っていく。「予算」は1人あたり3万円で、漫画やグラビア写真集など「大学図書館にそぐわない」もの以外は自由。選んだ本のデータは書店のコンピューターに転送され、チェック後に一括して発注される仕組みだ。

 高松大は年間3千冊の購入図書の大半を教員や図書館の司書が選んでいた。年間貸出冊数はここ数年、約1万冊で頭打ち。学生の「もっと読みたい本を入れてほしい」という声を反映しようと、図書館関係者が集う研究会で知ったブックハンティングを導入した。

 1月のブックハンティングでは約150冊を購入。数学や経済などの専門書のほか、映画化された「クローズド・ノート」(雫井脩介)、テレビドラマ原作の「鹿男あをによし」(万城目学)などのベストセラー小説がずらり。旅行ガイド「地球の歩き方」なども並ぶ。高杉和代・図書課長は「柔軟な本選びができた。これを機に利用者が増えてくれれば」と期待する。

     ◇

 ブックハンティングの“元祖”とされるのが、大阪産業大(大阪府大東市)。98年秋、大産大図書館が選んだ「選書モニター」の学生8人が府内の大型書店で約640冊を選び、蔵書に加えたのが最初だという。

 07年は留学生を含む26人が参加し、約1100冊を購入した。学生が選んだ経済関係の蔵書を見てみると、「ヤバい経済学」「ミリオネーゼの起業入門」など目を引くタイトルの本が多い。

 渡辺正宏・綜合図書館次長(61)によると、貸出冊数が前年比1.6倍に増えた年もあり、効果は表れているという。

 00年以降、阪南大(大阪府松原市)、神戸学院大(神戸市)、帝塚山大(奈良市)も導入した。

     ◇

 国公立大学にも昨年からブックハンティングが広まっている。大阪大付属図書館が昨年12月に実施した「学生選書ツアー」では、米国の作家ジョン・アービングの「また会う日まで」など約400冊を蔵書に加えた。

 阪大図書館の学生利用者数は02年度に88万5849人だったのが06年度は77万1103人で、年々減少している。04年の国立大学法人化を機に大学間で特色の競い合いも盛んなだけに、担当者は「学生のニーズもつかめる。サービスを拡大することで独自性を発揮していきたい」と意気込む。

 ほかにも岡山大、佐賀大、愛媛大などが07年に相次いで始めている。

 筑波大大学院図書館情報メディア研究科の永田治樹教授(図書館情報学)は「日本の大学図書館は欧米と違って授業との結びつきが薄く、学生が足を運ぶ回数が少ない。ブックハンティングは、学生の図書館利用の足がかりとして意義がある。学生のニーズを反映させながら、教育に必要な図書を充実させていけるかが課題だ」と話す。

-----ここまで記事-----



と、まぁ、学生を意識的に図書館に結びつける取り組みのようですが、正直な感想としては「最近はそこまで「学生に手を差し伸べる必要」があるのか」ということです。


図書館、そして図書館の本というのは「学術的」であることがまず重んじられていると同時に「図書館員が選定する(学生は関与できない)」ということで、敷居が高いのは紛れもない事実でしょう。


し、しかし、です。


大学という場が、学生にとって学問を学ぶ場である時に、教員と接触できない時間において、その「学び」を実現してくれる場としての図書館は、とても重要な位置を占めていると思います。

その図書館を、一握りの専門家(図書館員)だけに託しておくのは、なんとモッタイナイことでしょう。

自分から「学びを形づくる」ためにも、もっと図書館(に収蔵される本)を積極的に「つくる」ことを仕掛けていくべきではないでしょうか。





もう10年近く昔になりますが、
私は図書館によく購入希望を出しまくっていました。

購入希望図書申込




自分で買うには高すぎる本、これを置いておいてもらえると便利だなと思える本については、
「これから出る本」(日本書籍出版協会)
をチェックして、
欠かさず図書館に購入希望を出していました。


(今から冷静に考えると、随分と「学生らしからぬ」行動だったなぁとも思いますが)


どれだけの希望が採用されたかは今となっては覚えていませんが、
予算ありで選定ができたら、どんなに面白かったことか・・・




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【今日(2月17日)は何の日】
『蝶々夫人』がミラノ・スカラ座で初演(1904)、ハワード・カーターがエジプトの王家の谷でツタンカーメンの王墓を発見(1925)

【今日が誕生日】
シーボルト(1796)、森鴎外(1862)、梶井基次郎(1901)、白洲次郎(1902)、岸谷香(1967)

【今日が忌日】
後嵯峨天皇(1272)、モリエール(1673)、ジェロニモ(1909)、平賀讓(1943)、坂口安吾(1955)



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posted by Tommy at 23:51| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 大学一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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