塾報2159号は「入学式記録」特集号です。
【大学入学式】
入学式の式辞で安西塾長は、新入塾生に3つのポイントをお話しされていました。
「知ることの喜び」
「体験することの喜び」
「自己発見の喜び」
これらについて、それぞれ例を出してお話しされていたのですが、「ここまで申したことをまとめて言えば」と前置きした上で「慶應義塾の独特の気風である「独立自尊」の精神をぜひ磨いていってほしい」と述べておられます。
さらには『学問のすすめ』から
「独立の気力なき者は必ず人に依頼す、人に依頼する者は必ず人を恐る、人を恐るる者は必ず人を諛ふものなり。常に人を恐れ人に諛ふ者は次第にこれに慣れ、其面の皮鉄の如くなりて、恥づ可を恥ぢず、論ず可きを論ぜず、人をさえ見れば唯腰を屈するのみ」
を引き、独立の気概の重要性を説かれていました。
さて、今回のこの塾報のもう一つの特徴は、
薬学部・大学院薬学研究科の在校生転籍式に関する記録も載っているところです。
【薬学部・大学院薬学研究科在校生転籍式】
皆さんご存じのように共立薬科大学は、この4月1日をもって義塾10番目の学部としての薬学部・大学院薬学研究科に生まれ変わりました。
大学入学式のあった4月3日15時半から、入学式と同じ日吉記念館で転籍式が行われました。
ここで安西塾長は、義塾と共立薬科大学のそれぞれの伝統と実績の融合の重要性、義塾における「未来への先導」という役割の中での薬学の意味を述べておられました。
また「慶應義塾の目的」についても、式辞の中に盛り込まれていました。
「慶應義塾は単に一所の学塾として自から甘んずるを得ず其目的は我日本国中に於ける気品の泉源知徳の模範たらんことを期し之を実際にしては居家処世立国の本旨を明にして之を口に言ふのみにあらず躬行実践以て全社会の先導者たらんと欲するものなり」
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11月8日:「創立150年記念式典」まで、あと159日
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