2007年05月25日

運営交付金の競争的配分?

財務省が、国立大学法人に対する運営交付金について、競争原理に基づいて再配分した試算を発表したようです。

国立大交付金、競争原理で再配分なら74大学で減額
《報道記事:読売新聞5月22日付け》


記事によれば、今回の試算は科学研究費補助金(科研費)や特別教育研究経費を指標として再配分した結果だそうです。

この指標、少し考えてみれば分かるとおり「理系の教員が多い」大学は数値が上がり、「文系でかつ実務系」の大学であれば数値が低くなることが容易に想像できるはずです。


運営交付金の配分はいかにあるべきか、という議論の一助としてこの試算が生かされる分には、この試みは歓迎すべきものなのでしょう。

しかし、問題は「そもそも運営交付金とは何なのか」という原則論が抜け落ちる危険性を孕んでいるということです。

国立大学法人は、数年前に独立行政法人化されたわけですが、その経緯は政治的ですらあり(小泉改革の公務員数削減のターゲットにされた節がある)、その存立は依然として国家がナショナルミニマム達成の手段として保持すべきものだと思っています。

独立行政法人化したことによって、各大学が自律的な思考を持ち、様々な方策を検討するようになったことは歓迎すべきですが、その一方で、スタート時点での「差」は決定的であり、一部の大規模大学(簡単に言ってしまえば旧帝大)の優位性は明らかです。

東京大学に至っては(自分も在籍していたのでなんですが)、独占禁止法違反の感すらあります。


財務省サイドからの「お金の論理」で押し切られてしまう前に、大学人サイドから、21世紀の社会における高等教育の役割に依拠した「再配分論」が出てくることを期待しています。


【関連サイト】
財政制度等審議会

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2007年05月20日

国家権力の学問への介入:交通法規編(苦笑)

仕事熱心と取るか、基本動作もできていない問題事象とみるか、難しいところです。


大学が設置した標識を本物と勘違い、警察が誤って交通違反摘発
《報道記事:Gooニュース5月19日付け》



愛知県立芸術大学が構内道路に設置した「一時停止標識」を、公安委員会が設置した正式なものだと愛知県警が勘違いして、この一時停止に違反した学生を道路交通法違反で摘発していたということらしいのです。

ま、ネタとしては大した話ではありませんが、この記事がある程度牧歌的に語られてしまうところに、時代の変化を感じます(って、私は一体何歳なのか・・・)



警察が大学の構内に立ち入ることは「大学の自治」の観点から見て「学問の自由」の中の「施設管理の自由」に抵触するとして、特に学生紛争のころは問題となっていました。

今回の件は警察車両、しかも制服を着てだったと思われますが、東大ポポロ事件当時は私服の警官でさえも問題になっていた・・・



【関連サイト】
愛知県立芸術大学

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2007年05月19日

大学界にホワイトナイト現る!


ホワイトナイト。

一昨年流行語になった言葉です。

意味は「買収される企業にとって友好的な第三者(企業)のこと」です。

ご記憶の方は多いかと思うので説明する必要もないかもしれませんが、一昨年のライブドアによるニッポン放送買収劇の際の、ニッポン放送を援護すべく登場した、北尾氏率いるソフトバンクインベストメント(SBI)を指して使われたのが、人口に膾炙したキッカケです。


さて、このSBI、どうやら来年大学を設置するようなのです。

SBIグループが大学院大学の設置を申請
《報道記事:朝日新聞5月14日付け》


記事によると、横浜に通信制のMBAが取得できる大学院大学を創るのだ、とか。


SBI、どうやらすでに教育事業をグループとして始めており、その延長線上に今回の設置申請があるようです。

平成20年度開設予定大学等認可申請一覧


テーマは「論語とそろばん」だそうで。

ビジネスの土台として古典をきちんと押さえるスタイルを採るという形式は非常に魅力的です。(開講済みの日本のMBAコースで古典との関係を明確にしているのは、他には一橋の商学研究科ぐらいですかね)


ホワイトナイト、大学界の黒船となるのかどうか、要注目です。



【関連サイト】
SBIユニバーシティ

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2007年05月17日

丸投げ禁止

外部の法人への、事実上の「授業の丸投げ」が禁止になるようです。

大学授業 丸投げ禁止…文科省
《報道記事:読売新聞5月12日付け》



文科省は91年の大学設置基準の大綱化以降、基本的にはそれまでの様々な制約を縮小・廃止し、大学が様々なことをそれぞれが考えて行えるように環境を整えてきていました。

が、さすがに最近のLEC大学での「予備校との一体化」や「語学学校への授業の丸投げ」といった状況に業を煮やしたらしく、来年から設置基準を厳格化することになったようです。


とはいうものの、ちょっと疑問が。
「事前規制」から「事後チェック」という流れは、どうなってしまうのでしょうか?
ここで文科省が想定している(とされている)設置基準の厳格化や教育内容にかかわることであり「事後」の段階で初めて判明する内容ばかりです。
これまでの流れであれば、文科省が、というよりも、第三者評価機関が担当すべき領域のことのような気がするのです。
こういうときに最後は「お上」が出てきたしまうところに、日本の社会としての成熟度がいまだ高くないことを見てしまいます・・・

それに法人間(大学と語学学校)の「丸投げ」は禁止にしても、そもそも大学は法人内において「学部」と「教授」という形で、授業内容を教員に丸投げしてしまっている(内容に干渉していない)気がするんですが・・・


【関連サイト】
LEC大学

【関連書籍】
自前で教育を作る力。

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2007年05月14日

地域通貨@九州 presented by九大

JRのスイカ、私鉄のパスモ、セブンイレブンのナナコ、イーオンのワオン、と、最近ICチップを使った電子マネー市場は活気づいているようです。

さて、このICカードの群雄割拠時代に、大学として殴り込みをかけようとしている大学があります。

その名は「九州大学」。


九大ICカード 他大学も 10万人規模 実験拡大 「地域通貨」も視野
《報道記事:西日本新聞5月9日付け》



学内において「学内の建物の入退室」「買い物代金や地下鉄運賃の支払い」「家電製品の外出先からの遠隔操作」などの分野での実証実験をしていたようなのですが、これを一大学に限らず、周辺の大学まで巻き込んで実用化に向けた実験を行おうということになったそうです。

その規模、なんと10万人。

ICカード一枚で色々なことが可能になるように、自治体や企業にも働きかけていくそうです。


電子版の地域通貨ですな。


公共的使命を帯びた大学という存在が主導するには、非常に時宜を得たコンテンツか、と。



【関連サイト】
九州大学

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2007年05月13日

頭の上のハエを追う

以前、高崎経済大学で、消化困難な課題を苦にして女子大生が自殺するという事件がありました。

これは、その課題を課した担当教員(准教授)が懲戒免職、学長・学部長が減給1ヶ月という結果になりました。

このたび、この学長さんが引責辞任するという記事を見つけたのですが、どうも他にも色々あったようです。


高経大学長 7月末に引責辞任 『不祥事の責任、痛感』
《報道記事:東京新聞5月10日付け》



記事によると、上記の事件以外にも2006年の下半期には3名(上記女子学生も含めると4名)が自殺していたというのです。

これを見るだけでも、十分に「大丈夫なのか、この大学」と思うわけですが、事態はさらに深刻で、「引責辞任」する学長のゼミ自体が問題ありありの状況だったというんです。


ちょっとここに、記事を貼り付けます。

http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000000704070001

高崎市が設立した高崎経済大の経済学部で、3年に進級するための必修科目「基礎ゼミ」のひとつで、授業回数が大幅に不足していたのに、単位が不正に認定されていたことが6日、明らかになった。問題のゼミを担当した木暮至学長(経営学)は多忙を理由に休講を認めながら、授業回数は「書類があちこちに散らばっており、はっきりしない」と釈明。ゼミの学生たちは「こんな不正が許されては大学の将来が不安だ」として連名で告発し、大学側も調査に乗り出すことになった。
問題の基礎ゼミは、2年生を対象に後期の授業として行われる。毎年6月ごろ募集が行われ、昨年度は、木暮学長のゼミを2年生18人が選んだ。
 2単位が与えられる同ゼミは1時間半の授業で、毎週月曜の4時限目に開かれた。学内規定では、授業回数の3分の2未満の出席だと単位が認定されないが、昨年9月25日の顔合わせで、木暮学長は手帳を取り出し、「行事で忙しいから」と計13回の授業のうち、あらかじめ休講日を指定したという。
学生たちの当時の手帳に休講日が記入されており、2週に1回の割合で休んだ。
最後の休講は1月22日で、休講は計6回あった。
 学生の1人は「毎回やるからゼミが成り立つのに、休講が多く、講義があっても30分ぐらい遅れてくるのが当たり前だった」と指摘する。「他のゼミの友人たちは出席のチェックが厳しく、授業の中身も充実しているようだった」といい、通常3年生以降も同じ教員につくことになるゼミを移りたいと訴える。
 別の学生も「規定の授業が行われていないのに、単位をもらえた。大学の長たる人がこんなことでは、この大学の行く末が心配だ」と訴える。
 単位の不正認定問題は2月ごろから学内の一部で指摘され、3月3日の経済学部教授会でも取り上げられた。だが、「調査すべき根拠がない」として放置され、このほど、学生たちが連名で不正を告発する文書を大学側に提出した。
 同大事務局は「担当の経済学部長に文書を渡したので、近く、学生たちを呼んで調べることになる」としている。
 学則では、授業回数が12回に満たない場合、補講をすることとされる。
 単位が不正に認定されたとの学生たちの指摘について、木暮学長は「ゼミは、3分の2は出席しないとだめなことは知っている。ゼミを何回やったのかは、書類が散らばって分からないが、手抜きをしようと思ったことはない」と釈明する。また、今年度の基礎ゼミは開かないとしている。



かなり「ありえない」感じです。

他人が起こした事件について、その管理不行き届きに責任を感じての「引責辞任」ではなく、自分の足元すら満足に仕事ができていなかったというのが、ことの真相のようです。


法人経営の要職を兼務という形態で行うからこそ起こり得る事象かと思うのですが、我が義塾では大丈夫なのでしょうか・・・
少なくとも、兼務することで片方を蔑ろにしてしまう程度の能力の人は、経営にはタッチさせてはいけないんですね、きっと。


【関連サイト】
高崎経済大学

【関連書籍】
監督(学長)兼選手(教授)

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2007年05月12日

寄附講座の効用

寄附講座。

ご存知のように、第三者からの寄附を元に設置する、教育・研究の単位(講座)のことです。

第三者がその資金を提供してくれるため、一般的に、身銭を切らなくてすむ受け入れ側(大学)にとっては、非常にありがたい仕組みといえます。

その一方で、講座設立のための資金を提供する主体はというと、提供するという行為やその結果が「自分たち」や「社会」に意味がある形にするように、様々なことを考えます。

寄附講座(byウィキ)


そんな中、面白寄附講座を発見!

首都圏大学に寄付講座−観光立県推進協
《報道記事:四国新聞5月11日付け》


四国4県とJR四国で構成される四国観光立県推進協議会が、その事業計画の中身として「首都圏の大学と連携した四国八十八カ所霊場をテーマにした寄付講座の開設」を目指すことにした、というのです。

この協議会、他にも「四国観光検定」なども支援しているようですが、寄附講座というのは出色です。


一体、どの大学がこの寄附講座を受けることになるのでしょうか。

やはり八十八カ所のお遍路周りをイメージすると、複数の大学にまたがって分割開催(例:最初の3回は慶応、次の3回は上智、次の3回は学習院、次の3回・・・)なんてのも、面白そうですが。


合掌



【関連サイト】
おへんろSNS

【関連書籍】
(書籍ではありませんが、アマゾンにて購入可)

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2007年05月01日

黒船来航 in 大阪


日本の大学は最近、「国際連携」という名の下に海外の大学(特に中国)に事務所を進出させているようですが、向こうからも続々と進出してきているようです。

東京だと、日本法人をいよいよ設立することになるテンプル大学が挙げられますが、

一般大学、初の海外勢 米テンプル大、09年度にも開設
《報道記事:朝日新聞4月22日付け》


おっと、大阪に大物が。

大阪市、米カーネギーメロン大大学院の研究拠点を誘致へ
《報道記事:朝日新聞4月19日付け》


米カーネギーメロン大、大阪市に拠点設置へ
《報道記事:読売新聞4月27日付け》


コンピュータサイエンスの名門、カーネギーメロン大学が大阪に進出してくるそうです。

(報道発表:大阪市)
カーネギーメロン大学との大阪進出の合意書締結について



ま、そうは言っても既にカーネギーメロンは神戸に日本校を出しているので、更なる基盤強化とでも言えるでしょうか。


【関連サイト】
カーネギーメロン大学

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2007年04月30日

全入時代における教育とは


上の世代から見れば、自分たちもそうなのかもしれませんですが、いよいよ状況は深刻なようです。


【大丈夫か日本語・上】大学なのに…中学生レベル6割!?
《報道記事:産経新聞4月30日付け》



性格検査の質問項目の日本語が理解できないようです、大学生が。

履修登録の説明書も読めないようです。


もぅ、ここまで来ると覚悟を決めなければいけませんね。


どんな覚悟かというと
「大学は「入口」で質を保証するのではなく「入った後の教育内容」で質を保証する」
ということに切り替える、ということです。


『希望格差社会』にも書いてありましたが、今や競争を促しうる環境は急速になくなりつつあり、本人の意思(ないしは環境の圧力)が強い場合を除いては、競争に加わらなくても生きていける(それで社会の競争力が維持されるかどうかは別として)社会になってしまっているわけです。


どこかで、誰かが「しっかりと基礎を教育する」ことを、本当に取り組まないと、このままではかなりヤバイことになりそうです。



【関連サイト】
日本語検定

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2007年04月28日

会議は踊る、されど・・・@再生会議


教育再生会議で大学・大学院に関する議論が活発なようです。

その昔、臨教審での"University Council"設立勧告を受けて大学審議会が設けられてから、早20年あまり。

今や大学審議会は、中央教育審議会・大学分科会になってしまっていますが、「教育再生」を掲げる安倍内閣の下で、政治課題になってしまったようです。


ちょうど、4月23日に大学・大学院に関する教育再生会議の審議があったようなのですが、これに関する記事の多いこと、多いこと。


安倍首相 「大学・大学院改革 再生会議主導で」
《報道記事:毎日新聞4月23日付け》


大学・大学院に競争原理を積極導入…教育再生関連6会議
《報道記事:読売新聞4月23日付け》


大学の競争力強化で一致 教育再生会議
《報道記事:産経新聞4月23日付け》


大学教育の拡充を指示 教育再生会議で首相
《報道記事:産経新聞4月23日付け》


教育再生会議:内部進学を3割まで削減 大学院改革
《報道記事:毎日新聞4月23日付け》


教育再生会議が総会 大学改革めぐり協議へ
《報道記事:産経新聞4月23日付け》


教育再生会議:大学院改革、内部進学を3割内に 学部3年に短縮も−−素案まとめ
《報道記事:毎日新聞4月23日付け》



大学院の内部進学を3割に「制限」する、学部3年で大学院に進学する、ODAを使って留学生・研究者の受け入れを促進する、などなど。

国家の頭脳としての高等教育機関、なかんずく大学の重要性は否定するものではありませんが、制度をイジルことにどれだけの必要性があるのでしょうか・・・

個々の大学がそれぞれに創意工夫するための基盤づくりこそが、国家に求められる役割かと思うのですが、どうも今の議論を見ていると、むしろ大学が政策に「振り回される」場面ばかりが増えているような気がします・・・


【関連サイト】
教育再生会議

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2007年04月26日

働けるから続けるか、後進に道を譲るか。


2006年の高齢者雇用安定法の改正で、企業においては60歳から65歳までの間の高齢者の雇用についての措置が必要になりました。

ま、国の都合で年金を後ろ倒しするってこともあり、60歳過ぎても「まだまだ現役」という人口も多いってことで出来た感じの法律なわけですが、これ、大学だと状況はちょっと違います。

大学の世界では、
国立大学が60歳定年、
有力私立大学が65歳、
大部分の私立大学が70歳
というように、国立大学の教授が、徐々に外にスピンオフする仕組みになっているわけです、基本的には。

その中でも、東京大学は01年度に「定年を60歳から65歳にする」決定を行い、以来3年に1歳ずつ年齢を引き上げてきています。

ま、60過ぎても「まだまだ現役」というわけでしょう。


ですが、東大の一部局である先端科学技術研究センターが、どうやら定年を60歳にする決定をしたらしいのです。


東大:先端研だけ教授の定年引き下げ、65→60歳に 人事や研究の活性化狙い
《報道記事:毎日新聞4月26日付け》



60歳以上でセンターに残る場合は「特任教授」として再雇用されるものの、その給与は本人が獲得する外部資金のみ(大学からのお金の持ち出しはない)となるようです。

「人事の停滞を防ぐ」というのがどうやら最大のポイントのようです。

やはり、力が衰えているのであれば、地位に固執せずに後進に道を譲るほうが、潔いですね。


ま、あと一言言えば、こういうことでも記事になるのって、東大くらいなんですよね。


【関連サイト】
東京大学先端科学技術研究センター

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2007年04月24日

バイオハザード@創価大学


この3月まで通っていた東京大学では、教育学部のすぐそばに医学部があり、そこでは様々な「物質」を扱っていたため
biohazard.jpg「バイオハザードマーク」
が張ってある教室や容器があったのを記憶しています。
大学って、物騒です。


さて、そんな物騒さ漂う大学で事件発生。

創価大学、はしか流行で全校休講
《報道記事:J-CAST/4月19日付け》


本学学生のはしか(麻疹)感染について
《プレスリリース:創価大学4月18日付け》


はしか(麻疹)感染防止のための本学の取り組み
《プレスリリース:創価大学4月20日付け》



発表に拠れば、学生35名、教員1名がはしかを発症したとのことで、この事態を受け、創価大学では4月18日から5月6日まで全学休学にしたということです。


この迅速さには、驚嘆の極みです。

これだけの大規模な対応を、義塾、あるいは東京大学は行えるのだろうか、とかなり心配になりました。


細心の注意を払って業務を行っていることは疑うまでもないですが、いざ何かがあったときに、どれだけ迅速に対応できるかというところに組織の強さの本領が垣間見えると思います。



【関連サイト】
創価大学

【関連書籍】
いざという時のために

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2007年04月23日

3年・3年・2年


教育再生会議では、本当に色々な議論が行われているようです。


大学3年で卒業、院進学…再生会議提言素案
《報道記事:読売新聞4月12日付け》


「大学院進学者、学部3年で卒業が標準」再生会議が提言素案
《報道記事:読売新聞4月12日付け》


大学院の閉鎖性にメス、格差拡大の懸念も…再生会議提言
《報道記事:読売新聞4月15日付け》



大学院進学者については、学部3年修了を基本として考え、学部3年・修士3年・博士2年の構造を目指すのだそうです。

しかも、大学院進学については学部とは違う大学院への進学を促進する、とか。


大学や研究機関で活躍する研究者の養成という観点では、一見すると意味がありそうな制度に見えるのですが、どうも私としては「そういうことなのか?」と疑問が沸いてきます。


以前もブログに書きましたが、今現実に問題になっているのは「大学生が、大学生として身に付けるべき基礎的な能力を身につけきれていない」ということだと思っています。
確かに教育再生会議での「先端」に関する議論として、今回のような3年修了のようなことも選択肢として考えられるのでしょうが、それよりも1年生の間に「基礎力」を身に付けた上で、大学で学ぶべき学問の世界に入っていく、という議論のほうこそ、真剣に検討されるべき内容なのではないでしょうか?


この議論の中では「大学の種別化(教養教育型と専門教育型)」に近いことも議論されているようですが、大学を横に種別化するのではなく、基礎力向上の観点から縦(学部・大学院)の役割分担を考えるべきだと思います。



大学時代の時間は、社会人になると得ることが難しい「自由な時間」が多くあります。
制度を検討する側の論理として、制度面での厳格化は、考え方として理解できますが、それ一辺倒では、むしろ将来にわたる人間としての涵養の場が失われるのではないかと危惧してしまいます。



【関連サイト】
教育再生会議

【関連書籍】





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2007年04月22日

やがて起こりうる問題?:学生ローン


現在の日本では、暗黙の前提として、大学の学費は親が支払うものとなっていると言えます。

一方アメリカでは、親が払う、という前提は無く、学生本人が様々な手段を用いて支弁することを前提としており、その手段としてポピュラーなのが、大学による奨学金の付与や学生ローンの斡旋です。
特に奨学金については、学費の「定価」の高さを調整する、入学政策上の重要な手段となっています。
また当然のことながら、ローンについても、信用の付与や金利設定がポイントとなってきます。


今回、発見したのは、
米NY州司法長官、学生ローン問題でドレクセル大学を提訴へ
《報道記事:朝日新聞4月20日付け》

です。

どうやら、大学側の融資担当者がローン会社を指定する見返りにキックバックを受け取っていた疑いがあり、その中で問題となっているドレクセル大学をNY州が提訴するという記事でした。


この記事の元は、どうやらこれのようです。
Colleges settle, other may be sued in student loan probe
《報道記事:CNN/4月19日付け》



現在の日本では、上記したような前提がいまだ崩れてはいないので、このような事件がすぐには起きないかもしれないですが、いつぞやの「教育バウチャー制度」の議論のように、助成のあり方が「機関補助から個人補助へ」という流れが本格化してくれば、「機関補助の減少」→「学費の値上げ」→「値上げ補完手段としての奨学金・学生ローンの発達」と進んでいくはずです。

となると、早晩、日本でも起こるかもしれないですね。



【関連サイト】
旧:育英会
独立行政法人日本学生支援機構

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2007年04月17日

カレッジスポーツの重要性

皆さん、「ハンカチ王子」こと、早稲田大学の斉藤佑樹投手が東大戦に先発登板し、1勝をあげたのはご存知ですよね。

1年生が開幕投手を務めるのは、早稲田史上初、6大学野球史上77年ぶり、
勝利に至っては80年ぶりという、まさに「前代まれに見る」偉業だったわけです。


佑ちゃん“80年ぶり”1勝/東京6大学
《報道記事:日刊スポーツ4月15日付け》


この「ハンカチ王子」フィーバー、周辺にも波及しているようです。

「ハンカチ王子」大学野球に新風 出版界もフィーバー実感
《報道記事:フジサンケイビジネスアイ4月16日付け》



大学の経営にとって、カレッジスポーツの果たす役割は、近年ますます重要になっています。

記憶に残る事例と言えば、箱根駅伝における山梨学院大学でしょうか。
山梨学院大学は、この箱根駅伝に注力することで全国的にその名を広めることになったわけです。

カレッジスポーツの外部に対する効果としては、なんと言ってもマーケティング・広告宣伝につながるということが言えます。今回の6大学野球についても、数十年ぶりに地上波で放送されるなど「早稲田大学」の名が、かなりの長時間電波に乗ることになりました。

内部に対する効果としては、何よりも「学生の求心力」として機能する、ということがあげられると思います。
自分自身がスポーツをやらなくても、手に汗握る状況を共有するという経験は、大学というコミュニティの存在感や求心力の再確認・再生産にとっては、非常に重要な意味を持っているのではないでしょうか。
慶早戦を観戦し、銀座で先輩・後輩の別なく酒を酌み交わし、日比谷公園で・・・、という体験の共有は「慶應義塾」というコミュニティにとって、非常に重要だと思うんですよね。


日本の大学では、ここまで、なのですが、アメリカは別次元です。
カレッジスポーツそのものが経営を支える重要な財源、ビジネスになっていますから。
大学のアメフトの試合で10万人集めますからね。


【関連サイト】
早稲田は考えてますね。
ワセダクラブ

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2007年04月15日

究極の生涯学習

驚きました。

この記事に。


タカラ創業者が大学院入学 83歳、母校に帰る
《報道記事:産経新聞4月7日付け》


タカラ創業者佐藤安太さん 83歳、学究生活に意欲満々
《報道記事:河北新報4月6日付け》


「同級生は孫世代」83歳タカラ創業者、山形大院に入学
《報道記事:朝日新聞4月6日付け》



男性の平均寿命が78.6歳と言われているこの日本で、83歳の新入生。ちなみに女性の平均寿命は85.59歳ですから、修士課程を修了する2年後には、その年齢ですね。恐るべし。


18歳人口の減少で、学生が減るのではないかと戦々恐々としている今日この頃ですが、2007年に定年を迎えた方々の大学進学率(18歳時点で1965年)は12〜13%ぐらい。

現在の18歳人口の大学進学率が42〜43%ですから、その差30%。「大学に入りたかったのに入れなかった」ということであれば、この30%の差の人口の存在は、大学にとってはすごく大きな意味を持つと言えます。


とはいえ、大学、まだまだそういう方々向けの受け入れ態勢を取れてないんですけどね。
私も、ついこの3月まで「社会人大学院生」だったわけですが、平日の9時から17時までしか空いていない事務室、土曜日に開いていない図書館、掲示板だけでの情報提供・・・


学生全体のボリュームから見れば、まだまだ数が少ない社会人大学生ですが、そこで「特筆すべき」特徴が出せれば、一歩抜け出れるのではないでしょうか。


【関連サイト】
山形大学

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2007年04月11日

「大学での教育」って

最近の大学では、大学での授業についていけるように、入学前に補修をする所が増えているようです。


入学前補習、大学で当たり前に 中学校レベルも
《報道記事:朝日新聞4月7日付け》



記事のなかに、導入のきっかけとして
「大学教育とは切り離し、まず基礎学力を」
という一節があるのですが、これ、すごく気になります。

ここで指している「大学教育」とは、何を指しているのでしょうか?


同学年の100%近くが高校に進学し、大学(短大・専修含む)レベルに進むのも、もはや同世代の50%になっている現在、「大学教育」と言って指す内容は、既に変容してきているのではないでしょうか?

おそらくこの発言をされている教員たちは、仮に若目に平均年齢を45歳と設定すると、彼らの受験は27年前。西暦に直すと1980年。
1980年の大学進学率は26%ぐらい。
今(2007年)と比べれば、約半分です。

進学率が高まれば、その分の対象人口は「下に」伸びているわけですから、80年時点で「大学にようやく入れた」と言われていたレベルが、今や同学年の教育レベルの「中間」なわけです。

そりゃ、学力は低下してますわ。

っていうか、これまで「学力」で比較される世界から排除されていた人たちが「学力」の世界に入ってきているわけだから、社会全体として「学力低下」と言われるのは、当然ですよね。


もはや「基礎学力」こそが「大学教育」の中心を占めても、良いのではないでしょうか???


【関連サイト】
そろそろ、これも危ないかも。
社会人基礎力

【関連書籍】


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2007年04月10日

カレッジソング・慶早戦

いま、150年記念事業の一環として、新しいカレッジソングを募集しています。


慶應義塾創立150年記念 ニュー・カレッジソング 歌詞募集


この5月までに歌詞を募集し、来年の150年の際に演奏するという計画だそうです。

義塾のカレッジソングと言えば
若き血音♪

慶應讃歌音♪
が代表的でしょう。


で、先方(早稲田)はなんといっても「都の西北」が、これに匹敵する(どころか、他大学の人も歌える!)のだと思いますが、こんな記事をみつけました。

ゴスペラーズが早大学生歌作詞作曲
《報道記事:デイリースポーツ4月4日付け》


早稲田は今年2007年が125年ということで、去年から準備をしていたようです。

今年は向こうのほうが話題性があるなぁ・・・


【関連サイト】
ゴスペラーズの出身サークル
Street Corner Symphony

【関連書籍】
五人のうち一人は、塾員なんですよね(SFC出身)

posted by Tommy at 01:03| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 大学一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月07日

日大×Google

日大が、この4月から、GoogleのホスティングサービスであるGoogle Appsを導入したようです。


グーグル、日本大学にGoogle Appsを提供--50万人規模での利用も検討
《記事:CNET4月3日付け》


日本大学,全学部10万人学生にGoogle Apps導入決める
《記事:ITpro4月3日付け》



まずは7学部3万人、最終的には全学部10万人、はてまた卒業生50万人へのサービスを計画中との事です。


使えるアプリケーションは
・Gmail:2GBの容量を持つメールサービス
・Google Calendar:スケジュール管理サービス
・Google Talk:音声やテキストをリアルタイムでやり取りできるメッセンジャー
・Start Page:ブラウザ起動時のホームページのデザインやコンテンツのカスタマイズ
・Google Docs & Spreadsheets:オンライン・ワープロ/表計算ソフト
・Google Page Creator:Webページ作成ツール
と、まさに多彩。
並びをみるに、もはや「ポスト:マイクロソフト」。



この巨大導入は、これはこれで事件ですが、大学関係者にとって、この記事で面白いのは
「日本大学は元々学部単位でメール・システムを構築しており〜」との一節。

さすが、学部連合・日本大学!
一学部単位の大きさ故に仕方ないところだったかもしれないのですが、まさかメールシステムも学部別だったとは・・・


【関連サイト】
日本大学(発表資料)


【関連書籍】

posted by Tommy at 22:46| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 大学一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月02日

「家計」の負担

以前、こんな記事がありました。

私大入学費:「子供を私大に」膨らむ家計負担 借金は平均174万円
《毎日新聞:3月20日付け》


ま、平たく言えば、「自宅外からだと、初年度費用300万、うち借り入れが174万」という話です。

記事に拠れば、89.7%の家計が「たいへん重い」「重い」と回答しているとのことです。


ちょっと待てよ、と。


「家計」が負担しているというのは、入学する本人ではなく、親御さんが負担しているってことですよね。

これ、良いんでしょうか?


「諸外国における授業料と奨学金制度改革」(PDF:367KB)
というレポートが示しているように、
世界を見渡すと様々な学生の経済支援の仕組みがあります。


日本の学生が勉強をしない原因の一つとして(また、アメリカのエリートがよく勉強する理由の一つとして)、
・親が負担している(日本)/本人が負担している(米国)
・借入が収入基準(日本)/借入が成績基準(米国)
ということもよく言われています。


最近は、それでも奨学金制度は充実しつつあり、義塾でも97年度から
奨学融資制度(利子給付奨学金制度付き学費ローン)
が設けられています。

在学期間中は利息のみ(これも義塾が奨学金として給付)、卒業後に元本を返済するという仕組みです。

2005年現在で学部生が830名ということは、1学年あたり200名強、1学年全体で6000名強ですから、3%ぐらいの利用率ってことですが、自力で勉学に勤しむ姿勢は、大いに感心させられます。


【関連サイト】
フルブライト奨学金はここ。
日米教育委員会

【関連書籍】



posted by Tommy at 23:34| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 大学一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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